幼馴染み
「城咲くんって、よく見ると格好いいよね」、という声を耳にするたび、胸がざわめいた。
城咲雪。あたしの幼馴染み。
幼稚園から高校までずっと一緒。腐れ縁だよねって笑ったけど、本当はユキちゃんが一緒で心強かった。
ユキちゃんが離れて行くなんて考えたこともなかった。あたし以外の女子と親しく話している姿を見たことなかったから、心のどこかで安心してたんだ。
あたしがユキちゃんにとっていちばん身近だと。
頬を真っ赤に染めた女の子がユキちゃんの前にいる。あの子、隣のクラスの佐藤さんだ。男子が可愛いって騒いでた。でもあたしの目から見ても彼女はとっても可愛い。
告白、かな……。
ユキちゃん、なんて答えるんだろう?
ちらっと顔を上げたユキちゃんと視線があった気がして、あわてて止まっていた脚を動かす。覗き見なんて悪趣味だよね。
嫌だな、どうしてこの廊下を来ちゃったんだろう……。
いつもしていた特別教室への近道が悔やまれた。
結局ユキちゃんは次の授業に十五分遅れて来た。
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夜九時。仕事で朝が早いお母さんはもう寝ている。七年前にお父さんが亡くなってから女手ひとつであたしを育ててくれている自慢の母だ。
制服にアイロンかけたし、朝のお米もセットしたし、お風呂にも入ったし、あとはいつものお勉強タイム。ラインでメッセージを送る。
――『今からそっち行ってもだいじょうぶ?』
十五分ほどして返事が返ってきた。
――『鍵、開けてあるから』
よかった。断られることは滅多にないけれど、やっぱり安心する。
勉強道具をつめたバッグを持ってカーテンを引いた。布一枚で遮られていた冷気がすうっと肌を撫で、いそいでパジャマの上にセーターを重ねる。
あたしとユキちゃんは家が隣同士で、部屋も同じ二階。窓を開ければ握手できるほど近い。幼い頃から仲の良かったあたしたちは家に帰ったあとも二人で遊びたがった。窓はちょうどいい通路だったけれど、ある日あたしが飛び移るのに失敗して落ちそうになった。お父さんに「死ぬところだったんだぞ!」とこっぴどく怒られたのを憶えている。そのことがきっかけになり、両家の合意であたしとユキちゃんの部屋をつなぐベランダが取りつけられた。屋根もついてて雨の日も安心設計だ。
返信通り、鍵は開いていた。クロックスをそろえて窓枠を越える。十一月の寒風をガラス窓がぴしゃんと遮った。
「お邪魔します」
「どうぞ」
部屋の中はユキちゃんがいつもつけているフレグランスの匂いがした。グリーン系の爽やかな香りは、持ち主の次にあたしが嗅ぎ慣れているんじゃないだろうか。
平日の夜に勉強を教えてもらうのが恒例になっていた。
学年トップを争う成績のユキちゃん。比べてあたしの頭は、はっきりいうと出来がよろしくない。授業でついていけなかった部分をこうして教わりに来ている。
幼馴染みだからか、あたしがどこで躓いているのか本人より理解していて、しかも先生よりわかりやすい個人授業がなかったら今の成績をキープすることはできなかっただろう。
迷惑をかけているのは承知している。ユキちゃんが駄目っていったらいつでもやめる気でいる。毎週迷惑じゃないか尋ねると、「かまわないよ、僕も復習になるから」と返事は決まっているけれど。
ユキちゃんの好意に甘えてる分少しでもお礼がしたくて、彼が望んだわけじゃないけれど、毎日お弁当を作って渡している。
定位置であるローテーブルに陣取るとクッションを渡された。
ふかふかのラグがあるから暖かいけど……ユキちゃんを見るとエアコンの設定温度を上げているようだった。
冬生まれのユキちゃんは寒さに強い。あたしのために温度を調節してくれているのだ。
クッションもそう。「女の子は下半身を冷やしちゃダメよ?」とユキちゃんのおばさんがプレゼントしてくれた。シンプルな白と黒しかない家具の中で浮いているピンクのクッションともこもこのウサギがついたボアスリッパ。完全にユキちゃんの好みを外した物たちはあたし専用。
申し訳なくて謝ると、ユキちゃんは「置いておけばいいよ。しょっちゅう来るんだし」といってくれた。
あたしの部屋にもユキちゃんの物があるかというと、何もない。
ユキちゃんは小学校の高学年になった頃から、あたしの部屋に来なくなってしまった。誘っても「いいよ」と断られる。一時は嫌われたのかと落ち込んだけれど、遊びに行くと快く迎えてくれるから今では気にしないようにしている。
「なっちゃん、何か飲む? ココアかホットミルク、どっちがいい?」
「えっと、ココア」
ユキちゃんは頷くと一階へ下りて行った。気を遣わないでといっても聞いてもらえないので、ありがたくいただくことにしている。
ユキちゃんの家はあたしの家と反対で、共働きのおじさんとおばさんは帰宅が深夜になるのがザラだ。出張の多い仕事らしく、よく全国の有名なお土産をくれる。今夜も居ないようで、一階はシンと静まり返っていた。
そんな家庭環境もあってか、ユキちゃんは家事を一通りこなせる。あたしもお母さんを手伝って家事をするけど、料理の腕とレパートリーはユキちゃんの方が上だ。
勉強を教えてもらうお礼は、あたしよりおいしいお弁当を作れるのに「自分だけのために料理する気がおきないから」と、購買のパンですませているのを見かねて始めたことでもある。
ほどなく湯気の立つカップを手にユキちゃんが戻ってきた。
お礼をいって掌に包みこんだカップから甘い香りがただよい、自然と頬がゆるむ。粉をミルクで練って作ったココアは大好物だ。ひとくち含むとまろやかなミルクとココアのほろ苦さが絶妙のバランスで、「おいしい」と呟くとユキちゃんが微かに口の端を上げた。
あまり変わらない表情と落ち着いた性格がとっつき難く思われがちだけど、ユキちゃんは同性の友達が多い。さりげない気配りができて、人の話を聞くのが上手いからだろう。
小学校のときは眼鏡のせいで「ガリ勉メガネ」と呼ばれていじめられていた頃もあったけど、幼稚ないじめは成長するに従って彼のまわりから減っていった。
夏生まれのあたしは、小学校低学年まではユキちゃんより背も高くて怖いもの知らずだった。
いつからだろう、手を繋がなくなったのは。
あたしの背中に隠れて「なっちゃん」と呼んだ声がぐんと低くなって、話すときに見上げないと視線が合わなくなったのは。
かつていじめっ子からかばっていた少年は、様々な面であたしを追い抜いてしまった。
……恋愛でも、かな。
女子としゃべっている姿はあまり見たことがない。
つるんで遊んでいるのは男子ばかりだったから、学校で目撃した光景がショックだった。
先に予習を始めていたユキちゃんは、一向にテキストを広げようとしないあたしを不審に思ったようだ。
「今日の授業そんなに難しかった? どこで躓いてるの? 数学? 英語?」
「……勉強じゃなくて」
言おうか、言うまいか。
幼馴染みって、恋愛事情にまで首を突っ込んでいいもの?
葛藤を続けるのは不毛だ。だって午後からずっと考えていたのは、ユキちゃんが佐藤さんと付き合うのかどうかってことだけ。お母さんにも「今日はうわの空ね」と呆れられたぐらい、あたしの頭は昼間のことでいっぱいになっていた。
「…………あのね……ユキちゃん、付き合うの?」
意を決していった台詞は、小さな囁きになってしまった。
ユキちゃんは眉を寄せて「何の話?」と聞き返した。尋ねたいことが前面に出て、主語が抜けてしまった。
「ごめんね。今日偶然見ちゃったの、佐藤さんと一緒にいるところ……。告白されたの?」
「そうだよ」
あっさり肯定され、予想以上に動揺してしまった。
高校にあがってから急に大人っぽくなったユキちゃん。友達の間で恋愛の話題になるとかならず名前が取り沙汰される。最初はユキちゃんが?って首を傾げたけれど、「夏海は傍にいすぎてわかんないんだって!」と断言された。それから気にして見るようになった。
ラフに散らした髪。朝は寝ぐせがついてるの、みんな見たことないんだろうな。レンズの向こうの切れ長の眼、薄目の唇。「クールな感じがいいんだよね~」って騒がれてるけれど、けっこう甘党。玉子焼きは甘くないと認めないって公言してる。
みんなの知らないことで、あたしが知っていること。
幼馴染みの特権って気がして嬉しかった。
もし、ユキちゃんが彼女を作ったらどうなるだろう?
今日みたいに勉強を教えてもらうことはなくなるだろう。お弁当も彼女が作ってくれるからいらない? ううん、お弁当自体勉強のお礼だったんだから、必要なくなるだろう。
彼女と過ごす時間が増えて、友達と過ごす時間が減って。時間は有限だもの、割合が変わるのは仕方ない。そう思うけど……。
嫌、だな。
自分の中のもうひとりの自分が、醜い感情を吐露した。
好きな子ができるっていいことだと思う。ユキちゃんが誰と付き合ったって応援してあげるのが本当の友達で、幼馴染みの役目だろう。
でも、でも……。
「……告白、OKした? 佐藤さんと付き合うことにしたの?」
「――どうしてそんなこと聞くの?」
「き、気になったから。あたしも付き合ったことないし、参考になるかもって思って……」
苦しまぎれの言い訳に「ふうん」と眼を細め、ユキちゃんはシャーペンを器用に回した。骨ばった指の間を踊るシャーペンを見つめ、じっと返事を待つ。
「まだ考え中で、返事も待ってもらってる。僕も興味があるから、付き合うってことに」
「そ、そうなんだ……」
OKしていないことほっとして、保留している返事が気にかかった。
「あの、興味があるってどういうこと? 好きだから付き合うんでしょう?」
「好きも何もほとんどしゃべったことのない子だよ。向こうだって僕のことよく知らないんじゃない?」
「……じゃあ佐藤さんに興味があるんじゃないの?」
「男女交際って、僕ぐらいの男子なら誰でも興味あるんじゃないかな」
ポンと投げられた言葉が理解できるまでしばらく時間がかかった。
ユキちゃんが性のにおいを感じさせる話をしたことはない。すっきりとした壁にグラビアアイドルのポスターは貼ってないし、えっちな雑誌を見つけたこともないから、変な話だけれどあたしはユキちゃんがそういう方面に興味をもっているとは思いもよらなかった。
目を丸くするあたしを眺めている今だって、すごく冷静だし、照れたり赤くなったりする様子はない。
「ええと、……冗談?」
「なっちゃんが冗談で訊いたんなら、冗談でいいよ」
わからない。あたしが馬鹿だからだろうか?
沈黙の中、残っていたココアを飲む。くるくるとカップを回して沈んだ粉を混ぜ、濃くなった最後のひとくちを飲み干した。テーブルにカップを置き、「ごちそうさまでした」と手を合わせる。ユキちゃんが「おそまつさまでした」と答えるのも、いつも通り。
――いつも通りのことだから、“なくしたくない”と強く思った。
「……あたしなりに考えたんだけど、ユキちゃんは興味があるから佐藤さんと付き合おうか考えているんだよね? べつに好きってわけじゃないんだよね?」
「まあ、正解かな」
「じゃあ…………その、興味あることするの、あたしじゃ駄目?」
ココアを飲む間考えていたこと。
佐藤さんのことを好きだから付き合うんじゃないなら、興味があることをしたいだけなら、あたしでもいいのかもしれないって思った。
もちろん彼女みたいに可愛くもスタイルも良くないから、ユキちゃんが断る可能性だって高い。自信過剰な自分の発言に顔が赤くなる。
驚く? 呆れる? 怒られるかな。
ユキちゃんはどれとも違った反応を返した。すっと真顔になり、あたしの提案を値踏みするように見つめてくる。
「なっちゃん、僕の話ちゃんと聞いてたの? 自分が何を言ってるかわかってる?」
「……うん。……ちゃんと聞いて、考えた。ユキちゃんがそんな理由で誰かと付き合うの、嫌」
本当は誰とも付き合ってほしくない。
あたしのいちばんは、ずっとずっとユキちゃんだったから。
置いて行かないで、離れて行かないで。
「僕が何をしたいかわかってて、それを言ってるの?」
「……え、えっちなことでしょ? あの、どうしてもあたしじゃ無理ならあきらめるから……」
「それはないけど、どうして僕が誰かと付き合うのが嫌なの?」
「だって、佐藤さんはユキちゃんのことが好きなんだよね? 好きじゃないのに付き合ったら彼女がかわいそうだよ。それならあたしの方がいいかなって……つっ付き合うことに興味あるし、興味ある者同士なら問題ないでしょう?」
一瞬、怒らせたのかと思った。
黒い瞳が強烈な感情をみなぎらせ、瞬く間に消し去った。
「――そう、なっちゃんも興味があるんだ? だったらいいよね」
その提案に乗った、と微笑んだ眼がほんの少し怖く感じたのはなぜだろう。
シャーペンを置いたユキちゃんはとんでもないことをいった。
「キス、させてくれる?」
「え!? い、今から……?」
「嫌ならいいよ。彼女に返事するのは明日だから、なっちゃんがよく考えて決めてくれたらいい」
あたしに決断をゆだねながらタイムリミットを示すところが巧妙だ。
明日まで考えてもきっと答えは変わらない。自分から言い出したことを撤回する気はなかったから、こくりと頷いた。
ユキちゃんがあたしの隣に移動した。ラグの上で二人の脚が触れる。
ふわりとフレグランスの香りがあたしを包み、その持ち主が抱き寄せてきた。ぎゅっと目を瞑ると、ちょんと唇に何かが当たる。
今のがキス……? あっけなさに薄目を開けると、間近で覗き込んでくる瞳と視線がぶつかった。
冷静、じゃない。怒ってもいない。
よく見知った瞳は、全く知らない色に染まってあたしを射抜いた。
ただあたしの唇に置かれていただけの指が割り込んできて、前歯に触れた。食いしめていた歯をトントン、と指先が叩く。
「舌、出して」
すっかり気に呑まれてしまい、促されるままおずおずと出した舌。ユキちゃんが身をかがめ、唇を塞いだ。
性急で、熱烈で、呼吸する隙間もないくらい重ねられた唇。ぬるりと舌に絡みつくのが同じ舌だと信じられなかった。口腔内をくまなく舐め回し、唾液を啜る器用さは独立した生きもののようで、ただ奥に縮こまるだけのあたしを巧みに誘い、煽り、終いには思うままに絡め合わせてしまう。
酸欠で息つぎのために唇を離した一瞬、「鼻で呼吸するんだよ」と教えたユキちゃんは厳しい教師だった。身体で覚えさせられる呼吸の仕方。
「ふっ……ぅんっ……ンっ、ぁ……」
鼻から抜ける声は、本当にあたしのものだろうか。甘ったるくていやらしい、恥ずかしさに耳を覆いたくなる声。
やっと解放された時、あたしは手足に力が入らなくなっていた。
名残惜しそうに唇を舐めてくるユキちゃんの胸にもたれて、はぁはぁと弾んだ息を整える。心臓の音が大きすぎて耳の奥でこだましている気がした。
「なっちゃんの唇は甘くておいしいね、ココア味だった。ごちそうさま」
耳元で囁かれた感想にカッと頬が熱くなる。
もうココアが飲めなくなっちゃうよ、思いだしてしまうから。
ユキちゃんの手がさらりと髪をすくい、耳にかけた。
「シャンプーの匂いがする」
「……お風呂、入ってきたから」
「なっちゃんは僕のこと、男だって思ってないよね? だからこんな提案をして、お風呂上りに無防備な格好で部屋に来れるんだ」
嘆息とともに吐かれた言葉。
ユキちゃんの性別は幼稚園のプールの時間から知っている。
誰より親しくて、一番身近な人。友達に彼氏ができたとき、こんなに不安になったことはない。優先される約束が彼氏になっても「しょうがないねー」とお互い相手の居ない友達と笑いあって、祝福できた。危機感なんて抱かなかった。嫌だなんて思わなかった。
女友達とは違う。ユキちゃんは男の子だから。
「ユキちゃんは男だって知ってるよ?」
「異性として意識してないってことだよ。ねえなっちゃん、僕はそうとう我慢してるんだ」
「我慢って、何を?」
「シャンプーの匂いがする髪って、触りたくなるんだよ?」
額にかかっていた髪を払い、サイドの髪を梳いてユキちゃんが呟く。それはずっと押し込めていたものが溢れだしそうな、均衡を失う寸前の緊張に張りつめているようだった。
「ときどき下着をつけるの忘れてること、気づいてないと思ってた? 今はセーターを着てるけど、夏は目のやり場に困ったよ。無防備だっていうのはそういうところ」
ドキッとする。今日もブラをつけ忘れていた。
見透かした瞳はちらりと胸を流し見て、あたしの顔に戻った。
「怖がらせたくないから抑えつけてたんだ。安心の対象っていうことはわかってた。それでもいいって自分を誤魔化していた。僕の望んだ形じゃなくても、なっちゃんの一番近くにいられたらよかった」
――でも、もう苦しい。
絞り出された呻きは苦痛に満ちていた。
黒い瞳は濡れているように煌き、それでいてちらちら翻る感情は水とは正反対の炎。至近距離であたしを呑みこもうとしている。
「僕はなっちゃんが好きなんだ」
好き。
ユキちゃんが、あたしを好き。
するんと耳から入ってきた言葉は頭の中をふわふわ漂って、ことり、胸の真ん中に嵌った。この上なくぴったりの場所を見つけたみたいに隙間なく。
だから初めて、あたしはそのピースが欠けていたことを知った。
物心ついたときから傍にいてくれるのが当たり前だった。遊ぶときも、喧嘩して仲直りしたときも、いつも一緒。目をやれば隣にやさしい瞳があって、「なっちゃん」と呼ぶ声が低くなっても、聞けなくなるとは想像もしていなかった。
失くしそうになって気がついたもの。
自分の気持ちもわからないなんて、あたしって本当に馬鹿だ。
「……あたしも、ユキちゃんが好き」
いちばん好き。大好き。
今だからわかる。ユキちゃんが格好いいって聞くと胸がざわめいたのは不安だったからだ。あたしだけが知っていたはずの素敵な人を、皆が知ってしまったこと。その内の誰かを選んで、ユキちゃんが離れて行くかもしれないことが心配になったからだ。
ユキちゃんはあたしの返事を吟味するみたいに考えこんで、疑いを捨てきれない口調で尋ねてきた。
「――好きって、幼馴染みとしてって意味?」
「男の子としてって意味だよ」
「それ、本当?」
「うん。本当」
珍しくびっくりした顔のユキちゃんが「やったっ!」なんて大声で叫ぶから、あたしもびっくりした。