フレンドデイズ
短編小説
光が木々の隙間から街並みを照らす日がはじまり。
点と点で結ばれたような鳥たちの群れが楽しそうに歌っている。新しい土地は新鮮で、これから起こる出来事を予感させているみたいだ。
この夏が終わればこの土地からまた始まるんだ。
期待と不安が胸を揺さぶる。顔を洗い、朝ご飯を済ませて調査開始。
うんうん。広いキャンパスに指をなぞらせて次から次に色を重ねていった。好きな色はエメラルドグリーンより少し薄いライムミントよりの色だ。友を初めて見た日を思い出す。一瞬で心奪われたあの日から、何度も重ね合わせてはやり直して心の奥にしまいこんだ日々。からかわれたりする時は思った以上に赤や青を重ね合わせて紫になるくらいに感情が変化していた。
だけど…友を見る度に救われた。今も鮮明に残る想いは本当に大好きなんだったと感じさせた。
風と踊り、風に運ばれ宙を舞う。指でなぞればきれいで美しい友。一体どうすれば、君色に染まれるんだろう。そんなことばかり考えながらいた。しかし、いつも傍にある色に上塗りされてしまって涙に滲んだキャンパスへ広げたりしては、パレットに戻していた。
あ~筆入れの水も、少しずつ滲んで色水になる。
初めて会ったのは、転校先の教室。廊下側7番目に友は座っていた。教師に紹介され、教室を見渡してすぐに気づいたよ。ずっと前から知っているような感覚を覚えた。黒髪に三つ編みのポニーテール。白肌に透き通る瞳。早く話したい。気持ちを抑えつつ、自分の席に座る。新しい学校生活の幕開け。
友とは初恋の相手だ。美しい夕焼けに彼女の笑顔を思い出した。好きな人をからかったりしたことがある人には分かるだろう。忘れられないのはキャンプファイヤーで友と踊れないで終わった記憶がたまに蘇る。
青春って本当に良いよなぁ。
はっ!夢だったのか…。
調査終了。報告とする。




