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ep.8 アドバイザーは天使様!?

「じゃあ、簡単な魔法から」


「はい、お願いします」


ついに魔法を教えてもらえるぞ!頑張って生きてきた甲斐があるぜ。


「オクス。火と風どちらからがいい?」


「うーん⋯」


どちらも捨てがたい。

火は高威力でドカーンとできそうだし、風の方は普通にかっこいいんだよな。

とラノベ知識からイメージ化して考えていた。


「迷ってるみたいね。じゃあ、一度見てみるのはどうかしら」

とそういった瞬間ファルの右手には火が、左手には風が発生した。

ところで、さっきの杖どこ行った?


「複数属性の二重詠唱⋯」


本で読んだことがある。確か魔法の理解度が一定に達するとできるようになるとか言うやつだ。


「王都ではみんなできてたわ。オクスもいつかできるようになるわ」


え?まじぃ?王都ではみんなできるの!?

(頑張らないとな⋯)

今はともかく火か風かどっちにするか⋯

やっぱり王道の火か?でもそれはなんか癪だな〜

とう言うわけで

「風でお願いします」

「わかったわ。まず家は初級魔法のウィンドカッターから。コツはイメージを強く持つことよ」ううjんん


なるほど、イメージは得意だ。

授業サボってよく考え事とかしてたからな。

そのせいで成績めちゃくちゃ悪いんだけど(笑)

あの夏休みも補習受けてたんだったけ。

その後、補習仲間達と遊びに行った

りしたっけ。

最終日も会う約束していたけれど、俺死んじゃったからな。

みんな元気にしてるかな?

⋯⋯

まあ、前世のことを引きずっても仕方がないか。

今世を大切にしよう。

イメージ、イメージならフリスビー的な動きを真っ直ぐにした動きかな?

ウィンドカッターは短文詠唱だから⋯

「敵を貫け 『ウィンドカッター』」

そして生み出される風の塊。それを撃ち出して藁でできた的へと命中させた。

「初めて当てるなんて凄いわ〜!」

とハグをしてきた。

「ちょ、ちょっとお母様過度なスキンシップは⋯」


「過度?これぐらいは日常茶飯時よ!」


胸が当たって息ができない!それに、自分の母親とは言えこれはさすがに恥ずかしい。


「あ!あっちにお父様が」


ファルが振り向いて腕が緩んだ隙に、オクスは拘束網から逃げ去った。







「ふぅ、いろんな意味で危なかった」

オクスは屋敷の裏にある森の中へと来ていた。

もちろん理由は

「他の属性も試すしかないよね〜」

やり方がわかれば他の魔法も再現できるはずだ。

「よーしやってみようと⋯思ったけど。先にこっちかな?」

と部屋から持ち出してきていた神様にもらった懐中時計を取り出した。

「これ何なんだろう?普通の懐中時計に見えるけど」

どんだけ力を入れてもびくともしないし!

うっかり手が滑って地面に落としてしまったその時

「え?開いたんだけど」

そしてあたりは神々しい光で覆われた。

オクスは咄嗟に目を腕で隠し目を庇った。

光が収まり目を開けてみるとそこには六枚の羽を持った天使と思われる誰かがいた。

あちらはこちらが認識したことを確認すると光となり縮まっていった。

縮み終わる頃には、三十センチ程度の身長へと変化し、羽根も二枚へと減少していた。

「わぁーお」


まさかの光景に目を取られ、感心していると


「始めまして。私はミカエル。あなたのサポート役です」

そう清らかな声が森に木霊するのだった。


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