ep.7 魔力量測定
洗礼の日から三日。俺は今日ついに魔法を習うことができる!
魔法ってロマンだよなぁ。手から炎を出したり、仲間の傷を癒やしたり。とにかく楽しみだ。
詠唱とかもあるみたいだからちゃんと暗記してきたし、魔法の原理も理解できたかはわからないが頑張った。
「オクス様〜奥様がお呼びです〜」
よし来た!
エーシャがそう伝えに来た瞬間オクスは飛び起きて
「今から行くよ」
そうウキウキしながら走っていった。
オクスが呼ばれたのは、屋敷に内包されている訓練場。その入り口に勢いよく入るとそこには、髪を結びいつもとはイメージが違うお母様が待っていた。
「オクス早かったわね。そんなに楽しみだったの?」
「毎日この日を楽しみにしていましたから!」
するとファルがふふっと笑い。
「そうだったわね。じゃあ、さっそくだけどオクスの魔力量を測るわ」
後ろにおいてあった水晶を手に取った。
「これは魔力測定の水晶。これに手を触れるとその人の魔力量が数値として出てくるわ」
と試しにファルが手を触れると強い光を放ちながら248と言う数値が浮かび上がってきた。
「少し衰えたかしら?」
いえいえ、248ってやばいでしょ。確か一般人で50ぐらい。腕の立つ冒険者で100。宮廷魔道士で150ぐらいって本に書いてあったんだが⋯
「まあいいわ。オクス触れてみてくれる?」
と明らかにワクワクしながらこちらを見た。
「やってみますね」
どうせ俺の数値なんて100ポッキリだし、何の問題もないだろ。なんか!マークついてるけど。
そんな軽い気持ちで水晶に触れた瞬間、水晶が神々しい量の光を放ち出した。
(これやばいやつだ⋯)
オクスはこの光景に死の気配を感じた。
そして、ピキッと言う音を立て限界だと示してきた時にはあたりは爆発するはずだった。
「全く危ないじゃない」
爆発は見えない何かによって封じ込められていた。
そして、ファルの右手には背の丈ほどある杖が握られていた。
「お母様これは?」
「これは結界魔法よ」
ファルは結界をコンコンと叩いてみせた。
「それって空間魔法を応用した魔法ですか?」
「半分正解よ。勉強頑張ってるみたいね」
「じゃあ、もう半分は何ですか?」
「物理的な魔力の塊と言ったところかしら」
結界魔法は空間魔法で魔法的に防ぎながら、魔力の壁で物理的影響も防いでいる?
ちょっとよくわからんな。
「頭がこんがらがってきた」
「オクスにはまだ早いわ。ところで、どうして水晶が割れたのかしら?」
と無惨にも大破して割れてしまった水晶を見た。
「オクス、ステータスにはなんて書いてあるの?」
「100と書いています」
「不具合かしら?」
不思議そうにファルは手を頬についた。
「そんなことより早く魔法を教えてくださいよ!」
正直水晶が割れた理由はわからないけど、魔法早く使えるようになりたいし⋯
「そんなことではないのだけど⋯まあ、可愛い息子の頼みなんだもの。優先するしかないわ!」
こうしてオクスの初めての魔法講座が始まった。
数字に!マークというのは階乗と言う計算方法になります。今回の場合100!なので 100✕99✕98✕97⋯
となります。
ちなみに電卓でも計算不能です。
chatgdpに答えは聞いてください。