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転生貴族の領地開拓日記〜最強領地でゆったりスローライフ〜  作者: 霜野みぞれ
一章 幼少期(子供領主)時代

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ep.62 訓練は地獄⋯

とりあえず森に飛んだわけで、事情を聞くことになった。


「それで何があったの?」


「え?あ、あぁ、それはですね⋯」




遡る事オクスが屋敷を出た頃。

私は、オクスさんのお母様に連れられて屋敷を案内してもらっていました。


「ご丁寧にありがとうございます」


「いいのよ〜最近平和だから暇なのよ。オクスも中々帰ってこないしね?ところでスイちゃんはこっそりついてきているけれどどんな理由かしら?」


そう声をかけると廊下の角からスイが出てきた。


「わりと本気で隠れていたのですが⋯」


「最初は誰か分からなかったわ。ところでスイちゃんもしかして私に甘えたくなっちゃった?」


「なんでそうなるのですか⋯違います」


スイは冷静にファルの言葉を否定した。


「あら残念。本当の目的は私が何かするんじゃないと思って念のためについてきたってところかしら?」


「逆に何かしないのですか?だいたいこういうときは何か裏があるとオクス様から聞いていたのですが」


「そんなのするわけないじゃない〜ちょっといろんな服を着て見せてもらうだけよ〜ミレイじゃ着れないような服もあるしね。それともスイちゃんが着てくれるのかしら?」


結果論としてはオクスの直感は当たっていた。エル着せ替え人形にでもするつもりだったのだろう。

「え、えぇ⋯拒否権はありますか?」


「ないわ」


「そうですか⋯」


主人とメイドという立場上基本は断ることはできない。そもそも立場をわきまえているので断るつもりもない。

そうして、エルはまだちゃんと理解せぬまま、スイは経験からすぐに逃げ出したいと思いながら衣装部屋へと入っていった。

別にスイは着せ替え人形になること自体にそこまでの抵抗はなかったりする。

可愛い服を着せてもらえるのは少しだが嬉しい。

スイだって年頃の女の子なのだ。


しかし、ファルの興味が失せることはなく何か区切るものがないとそこまで終わることはない。

ただ、その区切りが訓練だというのがスイの緊張感を際立たせていた。それは訓練という名の拷問なのだ。


反撃してそれで一撃いれるまで終わらない訓練。

文字だけ見れば普通かもしれない。誰もが言葉だけ聞けば簡単そうだと言うかもしれない。ただ、相手がこの国最強の魔法使いだったら?


四六時中やまない魔法の弾幕を避けるなり、防御するなりし続け、スキを見つけて攻撃を入れないといけない。もちろん相手に防御されることも想定しないといけないので不意をつかないといけない。


それに最もな問題として、瀕死になったとしても後ろに控えている救護班十秒で復帰させてくれる(させられる)。休みなどない本当の意味の地獄である。


そして、その時が近づいてきた頃

「一回気分でも転換しましょう?」

いつもこの言葉から始まる地獄に対してスイは

(ああ、終わりましたね⋯死にかけるのが5回ぐらいで済むといいのですが⋯)

そんなスイに希望の光が差し込む。

(オクス様が帰ってきたみたいですね⋯もしかしたらなんとかなるかもしれません)

スイは隙をついてエルに耳打ちをした。


「エルさん」


「なんでしょうか?」


「今から始まるのは地獄です。オクス様がちょうど帰ってきたみたいなのでエルさんだけでも逃げてください」


「え!?何が起きるんですか?」


「とにかく今のうちにオクス様がいるところまで連れて行くのでなんとか逃げ延びてください」


そういった感じで二人の逃走劇が始まり、ファルに追いかけながらもなんとかオクスのもとにたどり着き、無事に一時退避することができたのであった⋯





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