ep.59 調査のつもり
気がつけばまた月が変わっていました⋯
色々理由に関してはありますけど、投稿止まってて申し訳ないです⋯
新しいのを12/25から投稿しようと思って準備し始めたのが良くなかったと思います。
流石にそろそろちゃんと復帰しようと思います。
(単純にブックマークが百個になってて罪悪感が増した)
↑本音は嬉しかったですありがとうございます
とにかくなんとか頑張ってみます。
というわけで、例のやつがいると噂の森までやってきた。森は不気味なほどまでに静まり返っていて、寒気がするほどである。
「調査と言ってもどこにいるか分からないな⋯」
後半に探知をかけようと思ったが、別の魔物まで引っかかるので効率が悪い。
「ん?あ、それなら大丈夫だぜ」
そう言うレイの手には、血入りの瓶が握られていた。
「何に使うの?」
レイは実際に瓶を放り投げで、地面には血がビシャっと広がった。
「襲われた時に逃げるために使うこともあるけど、おびき寄せるために使うこともできるぜ」
「なるほど⋯」
果たして何の血かは置いておいて、血に集まる習性を使った効率的な作戦では、あるが少し懸念点があった。
「それってスライムを強くしない?」
「それなら大丈夫らしい。なんか、少し魔力を抜いた特殊な血だとか」
「へぇ?」
確かにスライムは魔力を栄養にするし、効果抜群といったところだろう。
そんなことを考えているとブラッティスライムは森の草木をすぐに現れた。
「これで血に寄ってきたところをグサッとするんだ」
今日知ったばかりの知識を自慢げにそう言うレイは経験者の勘なのだろうか?初めてのはずなのに、自信満々だ。そもそも調査ではなかったのか?グサッとして果たしていいのだろうか?悩んだ末、実際に冒険者としての経験がレイの言っていた通りにしようとは思ったのだが、ここでアクシデントが起きた。
「明らかに数が多くない?」
茂みから顔をのぞかせながらオクスは思わず、困惑の声をあげた。
「聞いていた話と違うな⋯血を撒いたら数匹集まってくるって話だったんだが」
視界に映っているのはざっと数百匹。実際にサーチをかけてみると五百十二匹程度いるようだった。
「オク⋯ハルキ、あれなんか広範囲の魔法で一掃できないか?」
「できるにはできるけど⋯」
あくまでも今回は調査依頼であって討伐依頼ではない、今さっきサーチした感じでは、ほぼすべてのスライムがここに集まっているようで、一掃してしまうと他の冒険者たちの仕事を奪うことになる。
それに、ギルドからのお叱りは回避不可能だろう⋯
しかし、早く切り上げて戻りたいのも事実。ここに残り続けると、何かトラブルしか起きない気がする。
本音としては早く切り上げて、浄化した土地関連のことに行きたい。
「わかったよ。大きいの一発いれるから離れといてね」
オクスは了承した。結局損と得を天秤にかけた結果、得のほうが大きかったのである。
魔法を発動しようと魔力を込めた瞬間、スライムたちはビタッと動きを止め、いきなりこちらに向かってきた。普通の魔法使いならここで死んでいたかもしれない。だが、オクスは落ち着いている。
(魔力に引き寄せられる性質かな?後でギルドに伝えないと。でも⋯ギルド言ったら後でこの件で怒られるんだろう⋯)
などとあとのことを心配する余裕があった。
なぜなら、彼は自分が先に魔法を放たれることがわかっていたから。
『メテオ』
そう淡々とした声が森に響いたあと、スライムたちには人工隕石の雨が降り注いだ。




