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ep.6 スキルと魔法適正

「なんだろうこの懐中時計?」


さっきまで何も持っていなかった手には恐らく神様がくれたであろう懐中時計が握られていた。


(念の為ポケットにしまっておこう)


周りを確認してまだ祈りを続けているのを見て素早くオクスは懐中時計をポケットに隠した。

まだ少し時間がありそうなのでステータスを確認してみることにした。

うーん普通なのか分からん。

というかステータス数値に!マーク付いてるんだがこれは何?なんか見覚えはあるんだけど思い出せん。

次は魔法適正だけど⋯なんか見切れないほど書いてあるからこれは普通じゃなさそう。

最後にオクスはスキルを確認することにした。


(『創造』?なんだこれ?)


ポチッとスキルを押すとおぞましい量の説明文が出てきた。そして、一文にまとまった。

えーなになに、効果はスキルを作るスキル!?

ただのチートの権化みたいなスキルだ⋯

それスキルはランク付けされているらしく、星の数で五段階に分かれているとか。でも、そこには神話級と輝く文字で書かれていた。


(あ、これやばいやつかもしれん)


上限超えて神話級は流石にヤバィ。

どうしようか焦っているとみんな祈りを捧げるのを終えていた。


(やばい。これ消さないと!)


オクスは両手を振って急いでステータス画面を消した。

でここからが大変だ。


「オクス、どんなスキルを授かったんだ?」


来たー。親が子供のこと気になっちゃう症候群。

流石にスキルはを作るスキルとは言えんしな⋯


「えーと、あのそうです!これです!」


急いで何でも良いからスキルを創り出して実行した。


「これは精霊術?ずいぶん貴重な⋯」


これやらかしたわ。絶対やったらいけないことやったかもしれん。

そう、オクスの周りには今、精霊が飛び回っていた。


「アー、ソウナンデスネ。カミサマガクレタスキルハスゴイナァ」


「これは国に報告が必要か?」


レインがそんな事を呟き出したものだからオクスはより焦ってそれを止めるのに少し時間を要したのだった。



───────────────



「ところでオクス魔法適正はどうなったの?」


オーマーガー、ラウンド2は聞いてないって。

でも、魔法適正なら誤魔化せる。


「火と風です」


「もう一回言ってちょうだい?」


え?何?凄い形相で見られてるんだけど⋯


「火と風です⋯」


するとファルはぷるぷると体を揺らし始めた。


(これはどっちの意味でやばいんだ!?)


オクスはガシッと肩を掴まれ。


「凄いじゃない!始めから二属性持ちなんて滅多にいないわ!」


セ、セーフ⋯めっちゃビビった。

内心めちゃくちゃ安心したオクスは緊張の糸を切った。


「ありがとうございます。お母様」

褒められるのは普通に嬉しいものだ。


「オクスの才能は魔法に偏ってしまったか⋯」


レインは残念そうにしていたが


「きっとこの子なら剣術も大丈夫よ。なんたってあなたの息子なんだから!」


「それを言ったらファルだって⋯」


本当に仲がいいな⋯

この会話のせいで帰るのが遅くなったのだった。

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