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ep.37 事の経緯

時は遡ること三日前、オクスが屋敷の引き渡しを終えたあとの話だ。

「貰ったはいいけどどうしたものか⋯」

屋敷は人が住める一定のラインのギリギリラインだった。外装はちゃんと管理されていたのだが、屋敷の中の方は少し埃を被っていた。

「これは掃除しないとな⋯」

その言葉を聞いて目を輝かせるスイ。

(オクス様は、これから忙しいはず。つまり次までにきれいになっていたら喜ぶのではないしょうか?)

そう思って行動に起こした結果が今の状況だったようだ。

「じゃあ、ここの二人はどうしてこんなにボロボロに?」

「それは、お掃除をサボって二人で決闘し始めたので、上から氷の塊を頭に落としてやりました」

そして、その後ちゃんと回復魔法をかけているというのだから恐ろしい。俺は身震いをした。

「私も手伝ったよ!」

はいはーいと手をぴょんぴょん跳ねながらツクモもそう言っていた。

「実際ツクモちゃんのお手柄でした。私がどんだけ言っても動かなかった二人が、ツクモちゃんの一言で陥落したのですから」

話を聞いて俺はこれは凶悪だと思った。

ツクモが掃除をやるように誘導して、サボったらスイからの粛清が来る。このようにして掃除が終わるまでの無限ループが出来上がり。その結果、二人はこうなってしまったわけだ。

俺は哀れな目線を向けたあと心の中でご愁傷様と思った。

「とりあえず掃除はもういいから、休憩しよっか。みんな疲れてるだろうし」

そうして、オクスは二人を担ぐと応接室へと向かった。そうして、二人をソファーで寝かせた。

すると二人は割とすぐ目を覚ました。

掃除は終わったと伝えると二人は歓喜したあと逃げ帰ろうとしたがレイだけは、捕まってしまった。

逃げ切ったエーシャは屋敷を出る前「旦那様たちに報告してきます〜!」と言い残して出ていった。その時の声には、必死さだけはよく伝わってきた⋯

「なんで俺だけぇ〜」

「最後まで話を聞かないからでしょう⋯」

そうして、すレイは縄で動けないように固定され、やっと本題に入れそうだ。

オクスは数日前にエルにあることを提案していた。

それは、エルの存在のことを教えること。

知ってもらっていたほうがいいと思うのだ。いずれバレることだろうし⋯

そう思い、俺は懐中時計を机の上に置いた。

ただ少し嘘はつかせてもらう。いずれ真実を伝えるつもりではあるが、早くに知る必要はないのだ。

世界の危機のことなんて

「みんなちゃんと見ててね」

そう言ったあとエルが光を纏って現れた。

「はじめまして。私はミカエルです。どうぞよろしくお願いします」

「エルは、光の精霊なんだ」

ということにしてあるのは打ち合わせ通り。

「いつの間に契約を?」

それはもう質問が来るのは確実だろうだからこれも先に考えておいた。

「二人に会う前の頃かな。運が良かったんだよ」

「運がいいとかそういうレベルではない気がするのですが⋯」

特に疑う理由もないからなのか意外とすぐ納得してもらえ事なきを得た。

その後、オクスは明日の入学試験に向けて、早めに眠りにつくのだった。

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