ep.22 れっつごーぎるど
というわけで来たのは冒険者ギルド。
入り口で扉を見上げていると
「いや~久しぶりだな」
「なんでいるんですかお父様⋯」
「こういう出来事は保護者同伴が決まってるからな」
「いや、別に大丈夫だと思いますけど」
「息子が冷たい⋯」
「そんな泣き落とし効きませんからね⋯」
スイとレイはそんな光景を黙ってみていた。
(なんで今日は喋ってくれないの!?あーもしかして⋯)
二人の行動の意味を察し、オクスは父の行動に呆れ半分諦め半分な気持ちで黙ってギルドの扉を開いた。
扉の先に広がるのは、広々としたエントランスと冒険者たち。それぞれ何か依頼の話をしていたりしている。
「これがギルドか〜」
オクスは目を輝かしながらそう言葉をこぼした。
「だろー!」
レインは大きな声でそう言った。
「「あぁー」」
そして、それに二人は落胆したかのようにため息と言葉を呟いた。
もちろんそんな事をすれば目立つ。それが意味するのは⋯
「領主様だ!」
冒険者の一人がそう声を上げると連鎖的に
「えっ!?領主様」
ギルド嬢の人が反応し裏へ走っていった。
それに冒険者達がこちらへと群がってきたのだ。
「領主様第二子おめでとうございます!」
「あぁ、ありがとう」
レインはできる限り全てに返事を返していた。
そんな時に誰かが冒険者たちの中を分け入ってきた。
「レイン。そういうのはやめてくれと散々言っただろう⋯」
「お!リアトル久しぶり!」
この発言に少しギルド内が淀めいたがまあそれは一度置いておいて。
「久しぶりじゃねえぞ!お前がいると業務が滞るんだ!」
「なんだよー、つれないいなぁ。なんだ頭が硬くなってきたか?」
とおちょくるように指でツンツンと指していると。
明らかに堪忍袋の緒が切れるの音が聞こえてきた。
「あ、の、な!こっちはお前が俺を本部から引き抜いたせいでこっちに来てるんだよ!愚痴の一つや二つ。いや、全て黙って聞きやがれ!」
「リアトルが怒った〜!」
と逃げ始めるレインそれを追うリアトル。
うーむ、なんとも大人げない。
「おーい、息が切れてきてるぞ〜」
「こっちはブランク十五年なんだよ!というか今日に用はなんだ!」
レインはそれを聞くとピタリと立ち止まり
「オクスたちの登録のためだった」
忘れてたのかよ⋯
オクスはついそう思ってた。
「⋯はぁ、そういうことなら部屋で聞くから上がってきてくれ」
と呆れながら下がっていった。
「あの、お父様あの方は?」
「あいつはリアトル。昔、騎士官学校の時の同期で今はここのギルドマスター。あいつは私より優秀だぞ!筆記だけだけど⋯そう優秀なんだ、筆記だけは」
別に強調しなくても⋯
そうは思うが口には出さないでおこう。
「お父様行きましょう。スイもレイも」
「そうだな」
そう言ってギルドの奥へと進んでいった。




