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ep.18 顔合わせ

「あと行くところは次が最後かな?次行くところは救護団のところだよ」

と白い扉を開き部屋に入った。

「怪我人ですか!病人ですか!ってオクス様どうかなされたんですか」

となんとも騒がしい登場を女性はした。

「新しい子たちとの顔合わせ」

「なるほど後ろの子たちですか?」

「スイです」

「レイだ」

「うん!素直でいい子たちですね。私は救護団団長のセナです」

とにっこりと笑顔を作った。

「あのセナさん」

スイが手を挙げた。

「どうしたんですか?」

「もしかしてノラさんと血縁関係ですか?」

「よくわかりましたね。ノラは私の妹です。もしかして、妹が迷惑を?」

「いえいえそんなことは⋯」

ちょっと過激な勧誘だっただけのハズ。

「ところで他の皆さんは今日はいないんですね」

オクスがいつもとは違う光景にそう言った。

「今日は休暇ですよ」

「じゃあなんでセナさんは今日ここ?」

「念のためですかね⋯私達、姉妹は奥様に拾っていただいた身ですし恩を返さないと」

「でもちゃんと休んでくださいね。大事な時に動けなくなったら困るでしょう?」

「そのとおりですね。もし怪我したらいつでも来てください。誠心誠意込めて治療します」

「できればこないほうがいいんですけどね」

と苦笑いを浮かべながら部屋を出た。

廊下を歩いてしばらくした頃

「あ!そうだ。まだ会うべき人いた!」

ハッとしたかのようにその事を思い出した。

「誰なのですか?」

「二人にとって一番近い先輩になる人だよ」

と少し隠してそう言った。



思った通り自室に戻るとその人物はいた。

「オクス様お帰りなさいませ〜」

「ただいまエーシャ」

そう専属メイドのエーシャだ。

「エーシャ昨日から僕の専属になった子がいるのを知ってるよね」

「奥様から伺いまいした」

「だから、顔合わせをしようと思って」

「私は⋯」

「スイちゃんとレイくんですよね。聞いてますよ魔法の適正があるそうですね」

「どうしてそんなに知ってるんですか?」

「奥様がまあいろいろ話してましたから。でもいいな〜私魔法が使えないんですよ〜」

とガッカリそうにはしているが

「エーシャはねすごく剣術がうまいんだよ。僕の剣の先生でもあるしね」

「そうですよ。最近オクス様は魔法に気を取られていて⋯シクシク私は悲しいです〜」

「ごめんね。剣術稽古もちゃんとするから」

とオクスが慰めるとすぐに泣き止んだ。

というかウソ泣きだもんな。

「ともかく二人に色々教えてあげてほしいんだ」

「なるほど私先輩になるんですね!なんだか燃えてきました!」

「というわけで困ったことがあったら近くにいる誰かに聞くといいよ。みんな優しいから」

「本当にいい方ばかりですね」

「俺もそう思うぜ。悪意を感じることがなかったからな」

「気に入ってもらえたみたいでよかった。僕はちょっと席を外すよ」

オクスは一人部屋を出て誰もいない裏山へと向かった。

「最近エルが出てこないんだよな」

最近と言っても二日間だが呼びかけても返事がなく少し不安になっていた。

「うーんどうすればでてくるだろう」

とりあえず落としてみる?

懐中時計が開けば出てくるかもしれないし。

「そんなことしなくても出てきますよ」

「エル。どうして最近いなかったの?」

「少し天界で調べ物をしていたんです」

「何の?」

「呪いのです」

呪いというと呪術の類だろうか?

「スラム全体で衰弱の呪いをかけられているものが相当数いたのです。それは皆病気にかかっているものでした」

「ということは⋯」

「スイさんもかかっていました。ですが、病気は治ると同時に呪いは消滅したのです。それが気がかりで」

「なるほど⋯」

なら少し警戒したほうがいいかもしれない。

「ですが、呪いはもう消滅してようです。確認しに行ったところ呪いのは解けていました

「どういうことだ?」

「ともかく不審なことがあったことだけは覚えておきましょう」

「わかった。じゃあ屋敷に戻ろう」

オクスは不思議に思いながら屋敷への道のりを歩き始めた。


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