ep.15 隠すにも限界はある
後日、オクスはリビングへと呼ばれた。
リビングには家族全員がそろっていた。
「じゃあ、オクス。ステータスを見せてくれる?」
やっぱそう来るよなぁ⋯
もう、隠すのは無理だろうし⋯オクスは諦めてステータスを展開した。
「これが僕のステータスです⋯」
そして露見するゲキヤバステータス。
「魔法適正が全属性だと⋯」
レインはあまりのやばさにショックを受けたのかと心配したが⋯
「どうして剣術は数値化できないんだぁぁぁぁぁ」
心配するだけ損だった。
そんな絶叫をするレインを横目にファルは話を進めた。
「オクスどうして隠していたの?」
「それは⋯」
きっと迷惑がかかってしまうから。
「とか思っているのでしょう?」
「な、なぜそれを⋯」
「本当だとは思わなかったのだけど本当なのね?」
釜かけられた⋯
「気にする必要はないわ。それは才能なのだから。それよりも問題はスキルのほうよ」
そう人はひとり一つのスキルを持っている。
けれど、創造の効果で今のスキルの数は四。
『創造』『精霊術』『看破』『薬物生成』
それは異常なことであった。人の身でありながらスキルを複数持ち、扱うことなど異端の極み。
それ以上に
「オクスのこのスキルのことを知れば、悪い輩が集まってくるわ。だから、隠したほうがいいと思うの」
「それには私も賛同だ。オクスは子供。私達が責任を持って守る必要がある」
確かに『創造』はあくまでも存在するスキルに限るとは言え、創りたいスキルを創り出して扱えるスキル。どのようにも悪用ができる。
「オクスだからこのことは基本は秘密いいわね?」
と指を唇に当ててそう忠告した。
「分かりましたお母様」
「素直でよろしい。あとオクスに報告があるわ」
「なんでしょうか?」
「オクスはお兄ちゃんになるのよ!」
な、なんだって!
「本当ですか!」
「本当よ」
やった〜!俺前世では一人っ子で兄妹がいるのが羨ましくて羨ましくて羨ましくて⋯
いる奴らはいつも邪魔だとか言ってたけどそれでも憧れはあった。
それが叶うなんてありがとう神様!
「それと⋯二人とも入ってきて!」
ガチャっと音を立て入ってきたのはスイとレイだった。スイはメイド服、レイは執事のスーツって感じがあっていい!
「オクス俺達どうだ!似合ってるか」
「ちょっと口調!」
「あ、そうだった」
「いいよ。気にしないからさ。それと二人ともとても似合ってるよ」
と親指を上に立てた。
「二人とも似合ってるわ〜」
そこに乱入してくる母。
「でも、オクスとより年上なんてねぇ」
「えっ!そうなの」
「そうだぜ。俺達は七歳。今年で八歳だ」
だ、ダニィ!なんか悔しい。
「でも、魔法の修行では、オクス様が兄弟子になりますから」というスイの発言にオクスはファルに目を向けた。
「二人が強くなりたいって頼んできてね。断れなかったわぁ」
「マジか。それはそれでうれしいかも」
「じゃあ、二人にはオクスの専属になってもらうけれどいいかしら?」
「もちろんです!」
とスイがやる気いっぱいに手をグーにした。
遅れてレイも
「もちろん俺もだ!」
「元気でやっぱり可愛いわね。三人のともハグしちゃう」
やはりスキンシップは控えてほしいと思うオクスだった。




