表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

梵唄

レビュー執筆日:2020/5/22

●約40分の中に凝縮された、重厚で濃密な世界観。


【収録曲】


1.真善美

2.雷同

3.EVERMORE FOREVER MORE

4.AFTER-SENSATION

5.其限それきり

6.今夜

7.守破離

8.とうの彼方

9.不倶フグタイテン

10.ナミノウタゲ

11.てんくうを行く

12.満月のゆうべ


 前作から約5年ぶりとなったBRAHMANのオリジナルアルバム(彼らにとってこれくらい間隔が空くのは珍しいことではないのですが)。今作は、これまでの彼らの作品と比べて音楽性が広がっているように感じられました。『今夜』はある種の「ベタさ」を感じられる分かりやすいメロディをつづったミディアムテンポの楽曲になっていますし、『怒涛の彼方』では東京スカパラダイスオーケストラをゲストに迎えているだけあって、ハードなサウンドの中に祝祭感が混じった独特な雰囲気を見せてくれます。また、アルバムを締めるカバー曲『満月の夕』は三線の音や民謡のような掛け声が入っており、『怒涛の彼方』とはまた違った感じの、悲しみや憂いを含んだ「祝祭感」が醸し出されています。

 

 また、これまでの彼らの楽曲の延長線上にある曲に関しても、色々と興味深いアレンジがなされているのが面白いところ。『AFTER-SENSATION』ではサビで急にテンポが遅くなりますし、『其限』では「サビ」と「最後のサビ前のフレーズ」の二段階で盛り上げる構成には目を見張るものがあります。『不倶戴天』はボーカル・TOSHI-LOWが所々で力を込めて早口で「しゃべる」点が非常に印象に残り、タイトル通りの強い「怒り」の感情がこちらにも充分に伝わってきます。


 このように分かりやすい「個性」を持った12の楽曲群が約40分という短い時間の中に凝縮された一枚。重厚で濃密な世界観を味わいたい方にはうってつけのアルバムになっていると言えるでしょう。


評価:★★★★★

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ