魔法少女☆ユカリ
突然だが私は女子高校生兼魔法少女だ。
なんで魔法少女というミラクルワードが出てくるかというと、妄想ではなく現実に魔法少女やっているからだ。
きっかけはマンガのように突然だ。
ある日学校から帰ると、私室の机に封筒が一枚置いてあった。
名無しで宛名すら書いてない手紙。親が置いたのだろうと何も考えずにのり付けされていない扉紙を開ける。
入っていたのは白いカード。文字は一行しか書いておらず、文字の端に不思議な魔法陣のような刻印が押されている。
『自分のつまらない人生変えてみませんか?』
胡散臭い迷惑メールのような一文。
しかし、ラッキーだったのかはわからないが、自分の華やかでもない人生に呆れていた隠キャ根暗な私はその一言に心打たれてしまった。
せっかく共学に通っているにも関わらず、男子との触れ合いはなく、かといって女子とウフフきゃっきゃっな学校ライフを過ごしているわけでもなかった。
まさに私は根暗ぼっちというやつだった。
長い前髪はコンプレックスから伸びてどんどん切ることができず、話しかけられても消極的な性格から自信のなさでまともに人と会話ができない。目を合わせるなんてもっての外。自分の将来を考え、きちんと学校には通うが、時折自分の友達のいなささに泣きたくなるような出来事は今までに数多あった。
そんな自分へ飛び込んできた謎の手紙。
「変わりたい…」
自然と想いが口に出た。
手紙から眩い光が発し始める。
ここから私は光の中から飛び出した謎の可愛らしい生物の勧誘で魔法少女へとなったのだ。