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生き方  作者: 三田元
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人生について

大学へ向かう何かあるわけではないが何もないわけでもない。


お金を払っているから利用料を取り返すために使っているに過ぎない。


そんな爪に火をともすような性格だ。


今日は天気がいい。


情報科学センターの中を歩いていると、


ゴキブリが死んでいた。


この季節になるともう動き回る奴もいるらしい。


自分家でも気を使わなくては。


そう思いつつ歩いたことのない館内を歩くのは少し冒険家になった気分だ。


情報端末室、閲覧室、人物情報室、様々な触れたことのない部屋がいくつか存在する。


他学部の学生はここで学習をしていると思うと、


今現在学習がうまいっていない自分にとっては胸が痛んだ。


廊下は春休みだからか、ニスのテカリが新しい。


初々しい入学生の声も聞こえるが


4年になろうという僕と何が違うのだろうか。


頭の中を3年分思い返してみようとするが


いささか何も残っていないことに気づく。


これで良かったのかという思いとともに、


自分らしく生きてきたという強がりと捉えられかねない感情が入り混じる。


このまま卒業か。


それも悪くない。


ただそれだけでいいのだろうか。


そんなことではこれから先新しい挑戦というものができないのではないだろうか。


なぜ浪人したのか思いかえせよ。


周りとは違うことをしないと行けない。


そう思って宅浪して一年間を自分自身の成長に使った。


ダメな学校だったらやめよう。


そう思っていたじゃないか。


自分で入学する前に巻いていたタネを


しっかり摘み取るべきなんじゃないのか。


価値をしっかりとわかっていたのは当時の自分の方だったのかもしれない。


この三年間。


全くといって成長がない。


何かスキルを身につけたとか


そんなものがあるのだろうか。


挑戦。


失敗するかもしれない。


怖い。


本当に怖い。


自分の人生が終わってしまうのではないだろうか。


新しいことを始める恐怖。


見えもしない将来に踊らせれて、


足を踏み外しているだけかもしれない。


悪いことが起こっていないのは事実である。


でも、悪いことが起こっていないから良い状態なのか?


そうは言い切れないだろう。


だから一歩踏み出して過酷な環境に身を置こう。


つまらない日々でいい。


それでいいんだ。



今の状況から逃げているとか


頭悪いとか


何やりたいのかわからないとか


周りの人間からは言われないにしても


思われているだろう。


勝手に思わせておけば良い。


新しい自分を探す人間のことを笑っていればいい。


そうやっていつか足元をすくわれることを知らずに。


だからと言って叛逆がメインテーマなのではない。


ただ、今現在自分より上と思える人間をターゲットにして、


引っ張っていってもらっているというだけ。


自分自身の成長に使っているだけ。


その人の存在を自分自身が成長のために使っているだけ。


だから自分自身も誰かにとって成長のターゲットにされている可能性はある。


そうやって生きていこう。


それでいいんだ。

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