第4話
「で、これからどうすんの?」
「うーん、正直もう悪いことしたくないんだよねー。捕まっちゃうし」
「さっき悪いことしたばっかだけどね」
「そこはノーカウントって」
許されたことだし、ね?
「いいのかな?ほんとにそれでいいのかな?」
「いいんだよ!」
「で、どうするん?」
「ギルドにでも行こうと思う」
「あー、あるの?」
「あるはず……」
新大陸とはいえ港がある町にギルドがないとは思えないが。
「うわー」
「いや、絶対あるって」
「適当だなー」
「探せばあるって!ほら、行くぞ!」
相棒を手を取り、引っ張っていく。
「あーもう!自分で歩くから引っ張らないでよ」
手を離す。
「急に離さないでよ!」
どっちなんだよ。
「あんたは色々極端なのよ!」
「すまんな」
「すまんなじゃないわよ!」
何か叫んでるのは置いといて、ギルドを探そうと思う。ギルドは確か全世界共通、わかり易い様に看板は統一されていた。その上、場所も町の中央付近にある事が多いと探そうと思えば簡単に見付かるのだ。まあ、あればだけど。
「あ、あれよ!あったわよギルド!」
何か言ってる。
「あったって言ってるでしょ!」
パシィッ!
ぶったたかれました。
「あったわよ!」
「わかった、わかったから叩くのをやめろよ!」
「行くわよ」
今度は俺の手が引っ張られた。