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コソ泥二人組の冒険記  作者: 杉崎悠
3/5

第3話

「何やってんだお前ら!」

捕まりました、怒られました。

忘れてたけど俺達ってすっごい臭いんだよね。客に紛れ様と思ったけど無理だったよ。

「バカなの?」

「お前も一緒に混じろうとしてたじゃねーか」

小声でぼそりと相棒から鋭い指摘。だけど、お前も同レベルなんだなこれが。

「何をぼそぼそ喋ってる!」

「いや、あの……すみませんでした」

恫喝されて怯む雑魚が生意気な。

「何だその反抗的な顔は!」

ちくしょう。

「まあまあ、いいじゃないか」

オッサンの横でおじいさんがオッサンを宥めている。

「いや、しかしですねぇ……」

どうやらおじいさんはオッサンの上司のようだ。オッサンたじたじである。

「彼らだって別に悪気があったわけじゃないだろうしね」

悪気しかありませんでした。

「夢を追って新大陸へ、素敵じゃあないか」

どうやらおじいさんは夢見がちなようだ。

「若者の夢!いいじゃないか」

「ですがね……」

「それに彼らを降ろそうにも、もう着いてしまってるんだ。金を払わそうにも無いんじゃしょうがない」

「いや、ですが」

「何、責任くらい私が取る。いいじゃないか」

「じゃあ、しょうがないですね」

オッサンはすらすらと俺達を縛っていた縄を解いた。

「もう悪さすんなよ!」


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