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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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言葉の威力

 息子がプロテインを摂りはじめた。

 食事にも運動にも拘りがあるのか気にしている。

 どうやら夢はボディービルダーのような体格らしい。

「見て、腹筋が割れたんだ」

 そして、今日も経過報告。息子の腹筋を確認する母親がどこにいるのよ。

 自慢したいのはわかるけど、忙しい時間だと堪らない。

「はいはい」

 それなので返事は適当。

「ちゃんと見てよ」

 しつこい息子。

「私は横に二つに割れているのよ。見る?」

 その言葉の威力は絶大だった。

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