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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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社会勉強

 仕事でアメリカに転勤になった。

 憧れの海外生活だが現実は厳しい。

 言語の違いで会話もまともにできない。

 お昼には居場所に困って外に出る。

 いつになったら、皆と楽しくランチができるのだろう。

 息を吐いてサンドイッチを口にすると声が聞こえた。

「レモネードどうですか」

 売っているのは子供だ。

 好奇心で隣にいる女性に訊くと、アメリカではよくある光景らしい。

「小遣い稼ぎなのよ」

 社会勉強か。甘酸っぱい味が口の中に広がった。

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