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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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録画映像

 久しぶりに里帰り。

 歩きはじめたばかりの息子とともにデジタルカメラも持っていく。

 録画をしているので、両親も楽しんでくれるに違いない。

 早速、到着して動画を見せると父と母は動く孫の姿に夢中になった。

「頑張って立って。もう少し」

「危ない。転ぶぞ。なにしているんだ。助けないか」

 過去の映像だから応援しても仕方ないのに、声をあげて興奮する両親。

 その後ろで仏壇の饅頭を取ろうとしている我が子。

 こっちのほうが危ない。

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