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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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休日出勤

 休日出勤することになった。

 世間が休みだというのに、自分だけだと思うと気が重い。

「パパ、いってらっしゃい」

 娘の笑顔に送り出されて会社へむかう。娘のために頑張ろう。

 それでも帰る頃は夕焼け空だ。娘と遊んでやりたかったな。

「パパ、おかえりなさい」

 改札口を通った時に声が聞こえた。見ると娘と妻だ。

「久しぶりに外食しようかって話になったのよ」

「パパが好きなものでいいよ」

 遠くで帰途に就くカラスの鳴き声が聞こえた。


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