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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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不味い酒

 行きつけのバーにきた俺は、言い争いを横にウイスキーを飲んでいた。

 別れ話だろうか。女が腫れた頬を押さえて泣いていた。

 不意に「黙れ」という声とともに男の拳があがる。

 それを見た俺は思わず立ちあがり、男を殴り倒した。

 はじめて人を殴った。慌てて金を置いて、バーから出た。

 なぜ、男を許せなかったのか。

 あまりにも女が似ていたのだ。病死した妻に。

 拳に響く微かな痛み。

 後悔とともに思い出した。妻は喧嘩が嫌いだったなと。

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