表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第4章
86/136

 第4章 8

 水蓮としばしの休養を取っていた劉・小狼だったが

突然、遠くから自分らの方に近付いてくる

威圧的な気配に気付き、


 「休暇はここまでだ……」


 と言い、途端に顔色を険しく変えた。

 水蓮は突然、顔色を変えた劉・小狼を見て、


 「じゃあ。私は戻りますね!」


 と言うと少し哀しげに風雅と共に李桃が

護る城へと戻った。

 水蓮を見送った劉・小狼は郭瑜らのもとに行き、


 「戦闘態勢を取れ!」


 と言った。

 郭瑜は劉・小狼の顔色を見て、


 「敵が来るのですね」


 とそう言うと劉・小狼は頷いた。

 劉・小狼が仮面の男【劉閣】の気配を感じ、

郭瑜らと共に防御体勢を整えている頃……



 仮面の男【劉閣】は韓忌がいる燗壬城の

すぐ近くの岩厳城【がんげんじょう】にやって来た。

 仮面の男【劉閣】が来た事に気付いた

劉・小狼仮面の男【劉閣】がいる岩厳城の方を見ながら


 「着たか……」


 と呟くと顔を引き締めた。

 その仮面の男【劉閣】の気配を感じたのは

劉・小狼だけではなかった。

 燗壬城にいる韓忌も岩厳城にやって来た

仮面の男【劉閣】の威圧的な気配を感じ取っていた。

 韓忌は燗壬城の護りを手下の者に任せると

岩厳城にやって来た仮面の男【劉閣】のもとに向かった。

 韓忌が仮面の男【劉閣】がいる、岩厳城にやって来ると

仮面の男【劉閣】はちょうど岩厳城に軍勢と到着した所だった。


 「ど、どうして、ここに?……」


 韓忌が仮面の男【劉閣】にそう言うと仮面の男【劉閣】は

乗ってきた馬から降りて、韓忌のことを見ながら


 「いや。お主がここに燗壬城にいると聴いたから……

ちょっと、来てみた!……」


 と言うと岩厳城の中へと入っていった。

 岩厳城の中に入った仮面の男【劉閣】は途端に顔色を変えながら


 「で、どういう状況だ?」


 と自分の後に岩厳城の中に入ってきた韓忌にそう尋ねた。

 韓忌は仮面の男【劉閣】に恐縮しながら、今の状況を説明すると

仮面の男【劉閣】は少し険しい顔をし、劉・小狼らがいる

三埜宮の関の方を見た。

 そんな圧迫的な仮面の男【劉閣】の気配を

いち早く、劉・小狼は感じ取り、一層、気を引き締めていた。

 劉・小狼のそんな顔を見て、劉・小狼の仲間らも戦の準備を早めた。

 そんな劉・小狼らの動きを止めようと戦の準備を整える

劉・小狼の仲間らを狙う怪しき影【死鏡】があった。

 その怪しき影【死鏡】はまず、何も警戒をしておらず、

戦の準備を進めている張爛を狙った。


 『ふふふ…… まだ、わしの事に気付いておらんぞ!』


 死鏡がそう思いながら、戦の準備をしている張爛に

小刀で斬りかかろうとしたその時……


 「そうはいかんぞ!」


 死鏡の攻撃を蒼琥は持っている刀で受け止めた。


 「なぜ、お前がここに?……」


 死鏡が驚いたように蒼琥にそう尋ねると

蒼琥は死鏡の小刀を払い除けると怖い顔で

死鏡の事を睨み付けながら


 「お前が再び、ここにやって来て、我らのことを

狙うのはわかっていた! 今度は前回のようにいかんぞ!」


 というと死鏡に襲い掛かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ