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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第3章
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 第3章 24

 蒼琥の目の前に広がったのは大軍の劉・小狼の兵が

規則正しく、各所に配置されている風景だった。


 『な、なんだ? これは……』


 蒼琥が目の前に広がる光景に呆気に取られていると

劉・小狼が郭瑜らを率いて、蒼琥の前に現れた。

 劉・小狼は自分の陣営を呆気に取られ、見惚れている

蒼琥のことに気がつくと


 「おおぉ…… 我の一撃を喰らい、もう立ち上がるとは

タフだな……」


 と気軽に蒼琥に話しかけてきた。

 蒼琥が何も答える事が出来ずにただ、劉・小狼のことを

見惚れていると


 「小狼さま! た、大変です!」


 と言い、趙燕が劉・小狼らの前に駆け込んできた。

 趙燕が劉・小狼のもとに駆け込んできたより、少し前……


 三埜宮の関の虎王丸が偵察兵を放っていた頃、

その三埜宮の関に劉・小狼らにとって、嫌な者【韓忌】が

現れていた。

 虎王丸は突然、自分が護る三埜宮の関に韓忌が現れたに

驚きならも、韓忌に偵察兵を放った事を伝えると

韓忌は虎王丸の前にある机の上に広がっている

周囲の地図を見ながら、


 「今のうちにここの兵を更に北の城・燗壬城に退却させる……

だが、奴【劉・小狼】らに気付かれるとまずいから

そなたが兵を率いて、奴【劉・小狼】らの注意を引いていて

欲しいのだが……」


 と虎王丸にそう言った。

 虎王丸は韓忌の言葉に驚いたが韓忌の命(令)に従う事にし、

兵の用意を始めた。

 虎王丸は劉・小狼らの軍勢に攻撃する準備をしながら、


 『本当に大丈夫なんだろうな?……』


 と韓忌に疑問を抱き始めていた。

 そんな虎王丸と少数の兵を残し、韓忌は多くの兵と共に

三埜宮の関を後にし、更に来たにある燗壬城へと移動した。

 残された虎王丸はとりあえず、残った兵と共に偵察兵が

帰って来ない所に向かった。

 虎王丸の偵察兵が現れた所で警戒にあたっていた

趙燕とその手勢は虎王丸が三埜宮の関から出た事に気付き、

慌てて、手勢を虎王丸らの動きを見張らせ、趙燕は劉・小狼らがいる

本陣へと戻った。

 趙燕の報告を受けた劉・小狼の傍にいた郭瑜は冷静に


 「やはり、動き出したか!……」


 と言うと劉・小狼らは劉・小狼の陣幕に 移動すると


 「さて、どうする?……」


 劉・小狼は自分の前にある、机の上にある

周辺の地図を見ながら、そう言った。

 郭瑜も同じように地図を見ながら


 「まずは趙燕殿を敵の正面で敵の動きを止めつつ、

関遼殿と張爛殿が敵の後方に回り、小狼様が手勢を率いて、

敵の居城【三埜宮の関】を占領するのが宜しいでしょう……」


 と劉・小狼に進言した。

 劉・小狼らは郭瑜の進言を聞き入れ、それぞれの持ち場に移動した。


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