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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第3章
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 第3章 22

 『なんだ?……』


 突然、自分らの前に落ちてきた韓忌の放った

影の者の一人に孫嘉らが驚いているに影の者らは

自分らのことが孫嘉らに知れたと思い、

一斉に孫嘉らに襲い掛かった。

 だが、突然、孫嘉らを護るように舞い上がった

強き竜巻により、影の者らの攻撃は防がれ、

竜巻の勢いで影の者らは倒され、吹き飛ばされた。


 「おいおい…… お二人さん。敵の本陣の近くなのに

あまりにも無防備すぎないか?」


 と言う声と共に蒼琥はつむじ風に乗り、

孫嘉と風雅の前に現れた。

 孫嘉は突然、自分の前に現れた蒼琥に驚きながら


 「今のはお前がやったのか?……」


 と言うと蒼琥は


 「当たり前じゃないか…… あんなワザ、出来るのは

俺くらいだ!」


 と自慢げに言った。

 その視線は風雅に注がれていた。

 何とか、生き残った影の者の一人は自分らに命(令)を下した

韓忌の元に戻り、


 「し、しくじりました!……」


 と孫嘉らの暗殺を失敗を伝えるとそのまま、息を絶えた。


 その頃、孫嘉と風雅は蒼琥の活躍により、

劉・小狼らがいる三埜宮の関の近くまでやって来ていた。

 小高い丘の上から劉・小狼軍の旗を見ながら


 「もうすぐだ!」


 孫嘉がそう呟き、劉・小狼の軍に向かおうとすると

孫嘉らの後ろから


 「お前達は誰だ!」


 と言い、兵士らの一段が現れた。

 孫嘉らに話しかけて来たのは虎王丸が劉・小狼軍の偵察に

出した兵だった。


 「なんだ?お前達。 こんな所で何をしている?……」


 虎王丸の偵察兵はそう言いながら、孫嘉らに近付いてきた。

 孫嘉はすぐにその兵士らが敵の兵だとわかり、


 「私らは旅の商人なのです。 近くの村で近くで

戦をやっていると聴いたので…… みやげ話として

故郷の者らに話したくて、見に来た次第で……」


 と咄嗟にウソをついた。


 「へぇ…… そうなのか……」


 虎王丸の偵察兵は疑いの目で孫嘉らの事を見ていたが

その中に綺麗な風雅を見つけると


 「なぁ…… お姉ちゃんよ…… 俺達と向こうで

少し、話そうぜい!」


 風雅の手を掴み、自分らの方へと引き寄せようとした。

 虎王丸の偵察兵が風雅のことを強引に連れ去ろうとするのに

激怒した蒼琥は


 「てめぇら! 何をしやがる!……」


 と言うと風雅を連れ去ろうとしている虎王丸の偵察兵の手を

かまいたちで切り裂いた。


 突然、自分らに襲い掛かってきた孫嘉らに


 「何をしやがる!……」


 と言い、戦闘態勢を取り、襲い掛かってきた。


 『やばい!』


 孫嘉は咄嗟に結界【バリア】を張りながら、

自分に襲い掛かってきた虎王丸の偵察兵らと

距離を取るために後ずさりをした。

 自分の軽率な行動でピンチを招いたことに蒼琥は


 「す、すまない…… オレの勝手な 行動のせいで……」


 反省の言葉を言うと必死で結界【バリア】を

張り続けながら、


 「構わぬ! もう少し遅かったら、私がお前と

同じ事をしていたから……」


 と孫嘉はそう言い、落ち込んでいる蒼琥を気遣った。


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