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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第3章
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 第3章 18

 新たなる仲間に加わった李桃の活躍により、

瞬く間に劉・小狼らは李桃の領地を含む、

龍炎国の4分の1を手中に収めた。

 張爛はそんな李桃の活躍を初めは良く思っていなかったが


 「兄者!」


 と李桃が自分の事を慕ってくるのに少しずつ、李桃との関係も

良きものになっていった。


 そんな頃…… 仮面の男【劉儀】も劉・小狼らに対抗すべく、

行動を動かし始めた。

 その事にいち早く、気が付いた黒竜党の臥狼のもとに行っていた

孫嘉が臥狼の親書携え、劉・小狼らのもとに戻ってきた。


 「劉・小狼さま。大変な事になりました!」


 孫嘉はそう言うと劉・小狼の傍にいる郭瑜に

臥狼からの親書を渡した。

 孫嘉の持ってきた臥狼の親書により、仮面の男【劉閣】が

自分らを裏切り、謀反を起こし、堯閣帝がいる龍炎国の都を襲い、

その都を奪い去ったことが事細かに書かれてあった。

 更に孫嘉の報告により、堯閣帝とその護衛にあてていた

牙狛候と黒武侯は風雅と共に堯閣帝を護りつつ、

龍炎国の都の西の地へと落ち伸びた事があった。

 さらに孫嘉から黒竜党の臥狼が謀反を起こした

仮面の男【劉閣】を討つのに力を貸して欲しいという申し出を伝えた。

 だが、劉・小狼はすぐに答えを出さなかった。

 劉・小狼は直ちに郭瑜を中心として、軍議を開いた。

 劉・小狼らが仮面の男【劉閣】らのことを

話し合っている頃……


 仮面の男【劉閣】も次の事を韓忌らと話し合っていた。


 「堯閣帝はこの都から西へ逃げ去った。堯閣帝らの動きは

気になるが今は南の劉・小狼の一段と北の黒竜党の

臥狼の動きでしょう……」


 韓忌が仮面の男【劉閣】にそう進言すると

仮面の男【劉閣】は自分の前に広がっている

地図を見詰めながら、


 「なら、どっちを先に攻めるか?……」


 と韓忌に尋ねた。

 韓忌も仮面の男【劉閣】の前の地図を

覗きこむように見ながら


 「劉・小狼軍がいる南方は彼らにより、統一されたとは言え、

未だに不安要素を多く抱えているからすぐには我らと事を

構えられないでしょう…… 叩くとしたら、北の黒竜党の

臥狼殿の方かと……」


 と仮面の男【劉閣】にそう進言した。

 仮面の男【劉閣】も目の前の地図を見ながら


 「そうだな…… すぐに出陣の準備をしよう!」


 と言い、出陣の準備をしようとすると


 「ちょ、ちょっと待ってください!……」


 韓忌は仮面の男【劉閣】のことを制した。


 「ど、どういうことだ?……」


 仮面の男【劉閣】がそう言い、韓忌の方を見ると

韓忌は曇った顔をしながら


 「今、貴方が折角、手に入れた この都を兵らと共に

離れるのはお辞めになった方が…… 劉・小狼軍が

動かなくてもこの都を追われた堯閣帝らがこの都を奪還する為に

動き出すでしょう…… ここは北の黒竜党の臥狼殿には

爛戯と餓典に向かわせるのが宜しいでしょう!」


 と仮面の男【劉閣】に進言した。

 少し考えた仮面の男【劉閣】は黒竜党の臥狼に

配下の爛戯と餓典を向かわせることにした。


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