表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第3章
63/136

 第3章 11

 流石の仮面の男【劉閣】も目の前の劉・小狼に加え、

北方の黒竜党まで敵に回すのはきつく、

渋々、臥狼の使者・天蓋と共に北方の地へ帰還することにした。

 北方の黒竜党のアジトに戻る途中、どうしても諦め切れなかった

仮面の男【劉閣】は韓忌に


 「どうしても諦め切れぬ! どうにかならぬか? 韓忌よ」


 と始めて、弱気に相談した。

 韓忌は初めて、弱気に自分を頼った仮面の男【劉閣】のことを見て、

渋い顔をしながら


 「ひ、一つだけあるにはあるが……」


 と言うと


 「そ、それはなんだ?」


 仮面の男【劉閣】は韓忌にそう聞き返した。

 韓忌は言い辛そうに


 「そ、それは…… 我らが黒竜党に対して、反旗を翻し、

我らが黒竜党を乗っ取ることです……」


 と仮面の男【劉閣】にそう進言した。

 少し考えた仮面の男【劉閣】は意を決し、

水霞曉と黒竜党のアジトがある龍炎国の

北方の中間の地・爛戯【らんぎ】で餓典を自分のもとに呼んだ。

 仮面の男・劉閣は餓典に持っていた剣を突き付けると


 「これから我は黒竜党に反旗を翻す! お前はどうする?……

臥狼に付き、ここで我と戦うか?…… それとも我と共に

黒竜党に反旗を翻すか?」


 と餓典にどっちに付くか訊いた。

 暫く、仮面の男・劉閣のことを見詰めた餓典は

持っていた剣を抜き、劉閣が自分の向けている剣と合わせ、


 「我の力を100%と必要とし、我の力を生かしてくれるなら、

喜んで付き従おう!」


 と言い、臥狼を裏切り、仮面の男・劉閣に付く事を誓った。

 対峙していた仮面の男・劉閣の軍勢が目の前から立ち去り、

様子を伺っていた郭瑜は安全な事を確かめると


 「そろそろ、我が軍も動き出して、宜しいかと……」


 と劉・小狼に進言した。

 劉・小狼も突如、立ち去った仮面の男・劉閣の

動きを気にしながらも、龍炎国の堯閣帝のことなどが気になり、


 「我らも先を急ごう!」


 と言い、全軍に出陣の命令を出した。

 劉・小狼らは堯閣帝を救うために久しぶりに仲間らと共に

堯閣帝がいる都に向かって、動き出した。

 龍炎国に劉・小狼らが入り、すぐにかつて、堯閣帝の臣下で

今は仮面の男・劉閣の手下となった李桃りとうの軍勢が

襲い掛かってきた。

 韓忌は対峙する劉・小狼らの前から退く時、

元堯閣の家臣だった李桃を呼び、民を楯に

自分らに劉・小狼らがすぐに追い付けないように

足止めをするように命じた。


 『何で民までを楯にせぬといかんのだ!』


 と李桃は韓忌が命じた命令に不満を思いながらも

自分らの配下の兵を率いて、劉・小狼らの

足止めに向かったのだった。


 「無理はせず、出来るだけ時間を稼ぐのだ!」


 李桃は配下の者らにそう言うと


 やぁ!……


 と言い、真っ先に劉・小狼らに向かって、

突進をした。

 李桃の配下の者らも李桃に続き、劉・小狼らに向かって、

勢い良く、突進してきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ