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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第3章
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 第3章 5

 劉・小狼の後から現れた郭瑜は嬉しそうに劉・小狼に

抱きつく水蓮の姿を見て


 「小狼さま。そのお方は?……」


 と劉・小狼に水蓮のことを尋ねた。

 劉・小狼は抱き付いている水蓮を払い除けながら


 「この者は沙隆の孔游の娘さんです……」


 と言うと郭瑜はそれを聴くと急に顔色を変え、


 「それは困りましたね…… ここは間もなく、戦場になる。

このまま、この方をここに置いていくのは危険すぎます!

 早く、沙隆の孔游殿に連絡を取り、その方を引き取って

もらわないと……」


 と言うと


 「いや。絶対、ここから離れない!」


 水蓮は強く、劉・小狼を抱き締めた。

 

 「郭瑜! その者を戻すのはすでに無理だ!」


 庖悦が牙狛侯の防衛の為に北方に向かった関遼らと共に

劉・小狼らがいる頭臥山に現れた。

 郭瑜は戻ってきた庖悦を怖い顔で睨み付けながら


 「なぜ、戻ってきたのですか?……」


 と言うと関遼は庖悦を庇うように

 

 「す、すみません…… 我らが不甲斐ないばかりに

敵に防衛ラインを突破されたのです。 庖悦殿を責めないでください」


 と関遼らは郭瑜に頭を下げた。

 頭を避ける関遼らを見て、それ以上、何も言えなくなった郭瑜は


 「しょうがないですね……」


 と言うと庖悦は


 「安心せい! 色々と罠を仕掛けてきたからそう簡単には

ここに辿り着けまい! その間に次の手を考えよう!」


 と言い、頭臥山の城へと入っていった。

 劉・小狼らも庖悦の後を追いかけるように頭臥山の城へと

入っていった。

 劉・小狼は趙燕に水蓮のことを任せると困った顔をしている

郭瑜に


 「すまんなぁ…… 苦労をかけるな……」


 と言うと郭瑜はやっと顔を緩め、


 「いいえ…… もう直、舜炎帝の方は終わる頃ですから……

残すは牙狛侯だけですが……」


 と言いかけ、辞めた。

 劉・小狼も少し不安そうな顔をしながら


 「どうした? 何か、不安事か?……」


 と郭瑜に言うと郭瑜は遥か遠くにある龍炎国の方を見詰めながら


 「堯閣帝を攻めている者のことが少し気がかりで……」


 と呟いた。

 郭瑜の予想通り、それから間もなくして、圧倒的な舜炎帝と

龐炎侯・智龍侯の連合軍に黒武侯は追詰められ、ついには降伏した。


 そんな頃。 遥か、水霞曉から離れた龍炎国の堯閣帝の居城に

仮面の男【劉閣】が総攻撃をかけようとしたその時……


 「ちょっと、お待ちを……」


 韓忌は仮面の男【劉閣】のことを引き止めた。

 仮面の男【劉閣】は不機嫌そうな顔をし、


 「な、何事だ!」


 というと韓忌は


 「わしが水霞曉に放っていた偵察のモノ【蜘蛛】からの

知らせが入り、舜炎帝の配下の牙狛と言う者が水霞曉の地で

反乱を起こしているそうだ!……」


 と仮面の男【劉閣】に告げた。

 途端に仮面の男【劉閣】の動きが止まった。


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