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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第2章
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 第2章 7

 舜炎帝の護りに付いていた4侯らは蒐賽と劉・小狼らの争いに

すぐさま、気が付いた。

 その中でも劉・小狼らの位置に一番、近かった智龍侯は

供に舜炎帝の警備にあたっていた兵士らに


 「ちょっと、様子を見てくるからここの警備を頼みます!」


 と言うと劉・小狼と蒐賽が激突した方へと向かった。

 智龍侯が強い衝撃があった所にやって来ると

そこには劉・小狼らと蒐賽が戦っていた。

 智龍侯は目の前にいる劉・小狼に驚きながら、


 「な、何をやっているのですか? 貴方達は……」


 と劉・小狼に話しかけてきた。

 劉・小狼らに何かに取り付いたように持っている剣を振り回す

蒐賽の攻撃を交わしながら、趙燕はやって来た智龍侯に

近付くと


 「すみません…… 街で異様な殺気を放つ者の気配を感じ、

その気配を辿って来たら、こんな所まで来てしまい……」


 と智龍侯にそう言うと剣を振り回している蒐賽を見ながら、


 「あの者ですか? その異様な殺気を放っていた者とは?……」


 智龍侯は趙燕にそう尋ねると趙燕は剣を振り回し、

何かに取り付かれたように劉・小狼に襲い掛かろうとしている

蒐賽を見ながら、


 「いや。 恐らく、違うでしょう…… あの者は何者かに

操られているにすぎないでしょう……」


 と智龍侯にそう答えた。

 何かに取り憑かれたように持っていた剣を振り回し、

劉・小狼に襲い掛かる蒐賽を見て、智龍侯は驚いた顔で


 「あの者は元我箕の領主の蒐賽ではありませんか……

おまけにあの者が手に持っているのは妖刀・緋燕【ひえん】では

ありませんか……」


 というと趙燕は険しい顔をし、蒐賽のことを見ながら、


 「妖刀?…… 緋燕?……」


 と呟いた。

 智龍侯も険しい顔をし、妖刀・緋燕を持ち、劉・小狼に

襲い掛かっている蒐賽を見ながら、


 「早く、あの者からあの妖刀・緋燕を引き離さないと

あの者は妖刀に飲み込まれるぞ!」


 と言った。

 智龍侯がそう言っているそばから蒐賽の腕は持っている

妖刀・緋燕に飲み込まれ、グロテクスな妖怪のような手に

変化していった。

 そんな蒐賽の変化しつつある手を見て、智龍侯は顔色を変え、


 「ま、まずい! すでに妖刀・緋燕に飲み込まれつつある……

急がねば……」


 というと腰に携えている聖剣・青龍【せいりゅう】を引き抜くと

その聖剣・青龍に自分の気を込め始めた。

 暫く、聖剣・青龍に気を貯め、聖剣・青龍が青く包まれると


 「その者から退くのだ!」


 と蒐賽と戦う劉・小狼らにそう声をかけた。


 『えっ?』


 劉・小狼らが驚いていると智龍侯は気を貯めた聖剣・青龍を

妖刀・緋燕によって、妖怪化している蒐賽に目掛け、振るった。

 智龍侯が聖剣・青龍を振るって、放たれた青き気の塊は刃となり、

妖刀・緋燕を持っている蒐賽の手を一瞬にして、切り裂いた。


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