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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第2章
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 第2章 5

 智龍侯の供で劉・小狼らが舜炎帝がいる、海月宴に着くと

そこは聖なる山を丸ごと、お城に……いや、神殿にしたモノだった。

 劉・小狼らはその海月宴の凄さにただ、驚いていた。

 智龍侯は舜炎帝との劉・小狼を会わせる手はずが整うま

で劉・小狼らを海月宴の下にある濤衆嬌とうしゅうきょう

留め置いた。

 そこには老霍と蒐賽の案内でやって来た

仮面の男(劉閣)らの姿があった。

 街のにぎあいに浮かれる張爛以外は街全体を

被い尽くそうとしている殺気に気がついた。

 劉・小狼は傍にいた関遼と趙燕に


 「感じたか? 殺気を?……」


 と言うと関遼と趙燕は頷き、


 「ええぇ…… 物凄い殺気を……」


 顔を青ざめながら、そう言った。

 劉・小狼はこれから起ころうとしていることに

一抹の不安を感じていた。

 劉・小狼は関遼らと共に手分けして、その物凄い

殺気を放つ者の居場所を探した。

 だが、殺気は感じるのだが、劉・小狼らは

中々、その殺気を放つ者を見つけることが出来なかった。


 その頃……


 物凄い殺気を放っている仮面の男【劉閣】は

舜炎帝がいる海月宴に向かっていた。

 そのことに劉・小狼も気付き、街の活気に浮かれている

張爛も連れ、海月宴に向かった。

 その仮面の男【劉閣】の殺気に気付いた4侯らも

舜炎帝を護るべく、迎撃に向かった。

 4侯の中でも一番、年上で冷静沈着の黒武侯は


 「まだこの海月宴に侵入した賊の数はわかりませんが……

とにかく、あの異様な殺気を放つ者だけは

お気をつけてくださいね!」


 と言うとそれぞれの持ち場を他の3侯たちに告げた。

 劉・小狼らが殺気を放つ者を追って、舜炎帝がいる

海月宴の表門の前までやって来た。


 「兄者! ここから先は……」


 関遼は海月宴の表門を見ながら、劉・小狼にそう言うと

重重しい海月宴の表門を劉・小狼は見詰めながら


 「そうだなぁ…… ここから先は我らが

立ち入れる場所じゃないからなぁ……」


 と呟くようにそう言った。


 「でも…… あの殺気を放つ者はこの中にいますけど……

このまま、ほっとくのですか?」


 趙燕は海月宴の奥の方を見るように劉・小狼にそう言った。

 劉・小狼が関遼と趙燕とそんな話をしていると

張爛は海月宴の城門を攀じ登って、乗り越えようとしていた。


 「張爛! 何をしているんだ!……」


 劉・小狼が突然の張爛の行動に驚いていると

張爛は劉・小狼のことを見ながら


 「この中に敵がいるんだろ? とっとと中に入って、

やっつけようぜ!」


 というと瞬く間に海月宴の中に入り込んだ。

 趙燕は張爛が舜炎帝がいる海月宴の中に

忍び込んだのを見ながら


 「このままじゃ、まずいですよ! 早く、張爛殿を

呼び戻さないと……」


 と慌てた顔をした。


 「そうだなぁ……」


 劉・小狼は先に海月宴に忍び込んだ張爛を引き戻すために

関遼らと共に海月宴の中に侵入した。


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