表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
 第5章
130/136

 第5章 26

 黒竜党の牙狼は韓忌を討ち取り、残りの残党を成敗すると

再び、自分の領地へと戻っていた。

 韓忌が討ち取られて、数日後、自分の造った出城にいた

龐悦は怒鬼により、黒竜党の牙狼に韓忌が

討ち取られた事を知った。

 龐悦は不機嫌そうな顔をしながら


 「使えない奴【韓忌】だ!……」


 と呟くと更に自分が立て籠もっている

出城を防御を固めた。

 硬直状態になった仮面の男【劉閣】は

前線を自分の配下の者に任せ、一旦、自分の領地に

戻ることにした。

 劉儀は仮面の男【劉閣】が前線に離れたことに

不満に思いながらも、動きがないことに

自分も一旦、劉・小狼のもとに戻ることにした。

 この状況を打破できるのは蒼琥と思っていた郭瑜は

蒼琥の配下の者に蒼琥の居場所を探させた。

 それによって、蒼琥は龐悦の出城近くの

洞窟の中に閉じ込められていることがわかった。

 だが、龐悦がいる出城を仮面の男【劉閣】の軍勢が

警戒しているとは言え、積極的には龐悦の出城を

攻めることはしなかった。

 蒼琥を助ける為に劉・小狼の軍勢を動かせば、

死鏡に背後を突かれる、劉・小狼軍は総崩れに陥るので

下手には動けなかった。


 「父上!」


 困り果てている郭瑜のもとに郭瑜の息子で

郭遼の弟の郭閲かくえつがやって来た。

 郭閲は困り果てている郭瑜のことを見ながら


 「どうなさったのですか? 父上!」


 と父の郭瑜に尋ねた。


 「じ、実はなぁ……」


 郭瑜は困った顔をしながら、息子である郭閲に

今、置かれている自軍の状況を説明した。

 郭閲も困った顔をし、父である郭瑜の前に

広げられている周辺の地図を見ながら


 「ここは総出で反乱を起こし、出城に立て籠もっている

龐悦殿を攻めては?……」


 と父の郭瑜に進言した。


 「ば、バカを言え! そんな事をしたら、

我が軍は背後から攻撃を受け、全滅する!」


 郭瑜は怖い顔をし、そう言うと郭閲は至って、

冷静に


 「ですから、ここに数百の兵と私を残すのです!

父上らが龐悦殿を攻めている間にここで

私が父上らの背後を攻めようとする者のことを

撹乱しましょう!」


 と父の郭瑜に進言した。

 決断に困った顔をしている郭瑜に息子の郭閲は


 「このままじゃ…… どちらかを手を打っておかないと

いずれ、我が軍はここから身動きが

出来なくなるのでは?……」


 と進言した。

 息子の中でも郭閲は兄の郭遼よりも軍略の才があり、

父である郭瑜も息子である郭閲に一目を置いていた。

 考えた末に郭瑜は死鏡への抑えに火竜関の劉・小狼の陣を

郭閲に1千の兵を任せ、残った兵らを纏め、

総出で龐悦が立て籠もる出城に向かった。

 劉・小狼らが龐悦の出城の方に向かったことを

知った死鏡は


 「チャンスだ!」


 洗脳した火竜関の兵と共に劉・小狼らの後ろを

衝くべく、火竜関から打って出た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ