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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
 第5章
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 第5章 18

 龐悦は少し険しい顔をし、


 「実は…… 小狼さまの奥方の水蓮殿が

北方の間者スパイたぶらかされ、

我が軍の情報などが北方の者らに流れたようなのだ!……

 一刻も早く手を打つべく、今、動いているのだ!」


 と言うと


 「だが……」


 郭瑜が龐悦に言い返そうとすると


 「これは小狼さまの意向でもある!!」


 龐悦はそう言い放った。

 それ以上、郭瑜は何も言い返せなかった。

 劉・小狼らが出城建設などを進めている頃、

北方の仮面の男【劉閣】らも動き始めた。

 劉・小狼の妻の水蓮を誘惑し、劉・小狼軍の情報を

色々得て、北方の仮面の男【劉閣】らのもとに戻ってきた

白尾は仮面の男【劉閣】らに劉・小狼軍の情報を色々と報告した。


 「やっと、都を落としたようだな……」


 仮面の男【劉閣】が劉・小狼らが龍炎国の都を

攻め落とした事を言うと


 「ですが、相手【劉・小狼】の軍も大きな損害を

出したようで…… 攻めるなら、今かと……」


 韓忌は仮面の男【劉閣】にそう進言したが


 「今、攻めるのは如何なものかと……

私の手の者の報告によると、劉・小狼軍は国境沿いに

出城を建設しようとしているようで……

 今、こちらが先に動くのは得策ではないかと……」


 杜闑は韓忌の意見をひていするかのように

仮面の男【劉閣】に進言した。

 蒼琥の手の者により、郭瑜も北方の仮面の男【劉閣】らが

不穏な動きをしつつあることを掴んでいたため、

それ以上、龐悦に何も言えず、出城の建設などを龐悦に任せ、

郭瑜は都に戻った。

 事実がどうなのか、確認するために郭瑜は都にいる

劉・小狼の妻・水蓮のもとに向かった。


 「奥方! 少しお聞き難いことなのですが……」


 郭瑜が目の前の水蓮の向かい、少し聴き難そうにしていると


 「聞き難いこととはなにかしら?……」


 水蓮は気さくに郭瑜にそう聞き返した。


 「少し小耳に挟んだのですが…… 奥方が北方から来た

商人に恋をしたとか……」


 郭瑜が恐る恐る、水蓮にそう尋ねると水蓮は

明らかに顔を少し赤らめた。

 水蓮の態度で事実だと察した郭瑜は


 「じ、実は……」


 と水蓮に全てのことを話した。


 「う、嘘でしょう…… じゃあ、私は……」


 水蓮は全てのことを知って、ひどく驚いた。


 「余計な事かもしれませんが……

 小狼さまと仲直りをなさった方が……

 後の事は私らが何とかしますから……」


 暫く、驚き、呆然としていた水蓮だったが郭瑜が

そう言うと


 「そ、そうね…… そうするわ……」


 水蓮は急いで劉・小狼のもとに向かった。


 「これで良し!」


 郭瑜は水蓮の後ろ姿を見送った。


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