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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
 第5章
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 第5章 16

 戦が一段落した郭瑜は龍炎国と水霞曉との

国境沿いの荒寺で僧侶をしている劉儀のもとに

やってきていた。

 郭瑜の目的は類まれな智謀の才能がある劉儀を

自分らの軍の参謀の一人になってほしく、

口説きにきていたのだった。


 「何度、来られても答えは同じじゃ!

わしは誰のもとにも行かぬ。それより、お主は

わしのような所に来ていて良いのか?……

 お主の頭【かしら】(劉・小狼)殿に

邪心の相がでておるが……」


 と自分のもとに来ている郭瑜に劉・小狼の

異変のことを伝えた。


 「な、なんですと……」


 郭瑜は劉・小狼の異変のことを聴き、顔色を変わった。

 劉儀の言葉に嫌な予感がした郭瑜は慌てて、

その場を立ち去ろうとすると


 「ま、待ちなさい! そのまま、帰っても

お主が邪気に取り込まれるだけだ!……」


 劉儀は郭瑜を呼び止めた。


 「でも、このままじゃ、小狼さまに……」


 郭瑜は劉儀の制止を振り切り、龍炎国の都に

立ち去ろうとすると少し考え込んだ劉儀は

秘蔵の剣を手に取り、


 「なら、わしも共に行こう!」


 郭瑜と共に劉・小狼がいる、龍炎国の都に向かった。

 劉・小狼の異変に北方の仮面の男【劉閣】も気が付いた。

 郭瑜が慌てて、劉儀を連れ、龍炎国の都に戻ると

龍炎国の都は何事もなっていなかった。

 都の中の城に戻った郭瑜は息子の郭遼に


 「小狼さまは何処だ?……」


 というと


 「小狼さまは視察から戻った龐悦と

共に北方の仮面の男【劉閣】の軍勢を討つ為の

出城の場所探しに向かいましたが……」


 郭遼がそう答えると話を聞いていた劉儀が


 「ま、まずいの…… 我らもすぐに後を

追った方が良い!」


 と郭瑜に言った。

 郭瑜も嫌な予感がし、


 「後は任せた!」


 と郭遼に言うと劉儀と共に劉・小狼らの後を追いかけた。

 劉・小狼の妻の水蓮を誘惑した北方の商人は

実は北方の商人じゃなかった。

 北方の仮面の男【劉閣】に使えている杜闑が

劉・小狼らの動きを探るために送り込んだ

白尾はくびというスパイの者だった。

 その情報を仕入れた龐悦は北方攻略のための

出城建設の為の視察に向かう途中に


 「やはり、奥方(水蓮)を誘惑なさったのは

北方の者でした! どうしますか?」


 と同じように劉・小狼にそう言った。


 「そうか…… どうしたら良い?」


 劉・小狼は龐悦にそう聞き直すと


 「そうですね…… どうしても奥方(水蓮)が

許せないのであれば、北方攻略の為の出城を

一刻も早く、造るべきでしょう!」


 龐悦は劉・小狼にそう進言した。


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