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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
 第5章
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 第5章 14

 郭遼はさっそく、幼き少年の案内で龍炎国の都内で

舜炎帝軍が食料や武器などを隠している

建物の近くまでやってきた。

 準備が整い、侵入の機会を伺っていた郭遼らだったが

幼き少年のくしゃみで守備兵に気付かれてしまった。


 『まずいです! このままだと我らは全滅です!

 一旦、退いて、体制をたてなおすか!……

それともこのまま、突入するか!』


 蒼琥がそう迫ると


 『う~む……』


 郭遼は答えに困り、考え込んでしまった。

 あと数センチで守備兵に郭遼らが見つかりそうになった

その時……

 あまりにも連絡がない事に苛立った郭瑜は

劉・小狼らと相談し、龍炎国の都に総攻撃をかけたのだった。


 「おい! そこで何をしている? 攻撃を受けているんだ!

建物内の食料や武器などを前線に運べ!」


 城壁を守っていた守備兵が郭遼らに襲い掛かろうとしていた

守備兵にそう声をかけた。

 その声に郭遼らに迫っていた守備兵は


 「ああぁ…… すぐに行く!」


 と建物の方へと戻った。

 攻撃を受けているどさくさに紛れ、郭遼らは食料や

武器などが隠してある建物内に侵入できた。

 見事に建物内に潜り込むことが出来た郭遼は


 「食料を焼き払い、武器を壊せ!」


 と号令をかけた。

 蒼琥の配下の者らは直ちに散らばり、建物内の

食料を焼き払い、武器を壊した。

 作戦が成功したのを確認した郭遼は


 「作戦は成功したようだ! 外の者らの加勢に行こうか!」


 というと蒼琥と蒼琥の配下の者らと共に

龍炎国の都を取り囲む城壁へと向かった。

 初めは有利に戦っていた舜炎帝軍だったが

自分らが隠していた食料と武器が無くなったことを知ると

途端に崩れ出し、収拾が付かなくなり、

内と外からの攻撃を受け、城壁を守っていた

舜炎帝軍は敗れ去った。

 残った舜炎帝軍が城まで逃げ去った後、蒼琥は外の

劉・小狼軍を中に入れる為に城壁の門を開けた。

 龍炎国の都の中に入った劉・小狼は


 「まず城を攻める前に街の中の者らの安全を確保しろ!」


 と配下の者らに命じた。

 配下の兵らを率いて、街中に散った関遼らは

街の中に残って、街の者らに危害を加えようとしていた

舜炎帝の軍勢を一掃した。

 初め、龍炎国の都に入った劉・小狼軍に

反感を持っていた街の者らだったが

自分らの安全を最優先に考えている劉・小狼軍に

徐々に劉・小狼軍を支持するようになった。


 数日後。


 劉・小狼軍は完全に龍炎国の都を掌握した。

 それを知った城に立て籠もっていた舜炎帝の部下の鋼鉄が


 「舜炎帝さま。 この街の者達までが彼【劉・小狼】らの

味方に付いては我らの勝ち目はありません……

 ここは潔く、降伏をいたしましょう!」


 と舜炎帝に進言をした。


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