第5章 10
老斬と接触した郭遼は老斬が本気で
舜炎帝を裏切ろうとしていることを聞き、
「父さん。どうしよう?……」
と老斬のことを相談した。
息子の郭遼から老斬が本気で舜炎帝を裏切り、
自分らに付こうとしていることを知った郭瑜は
「話はわかった! だが、アイツ (老斬)が
我らに協力するかはわからないからあいつ(老斬)と
共に龍炎国の都を攻めよ!」
と言った。
老斬のもとに戻った郭遼は老斬に共に
龍炎国の都を攻めることを伝えると少し考えた老斬は
「わかりました!」
郭遼と共に舜炎帝がいる龍炎国の都を
攻めることを承諾した。
考えた老斬は郭遼と共に舜炎帝がいる龍炎国の都を
攻めることにした。
だが、あまりにもすんなりと龍炎国の都を承諾した
老斬に不審を抱いた劉・小狼は関遼と張爛を呼び、
「関遼、張爛。 すまぬが郭瑜の息子の郭遼の手助けを
お主らの息子の関亮と張越に頼んでくれぬか?……」
と関遼らの息子らに郭瑜の息子の郭遼の
手助けをするように言った。
少し驚いた顔をした関遼と張爛は
「わ、わかりました…… 直ちに息子らに申し付けましょう!」
というと劉・小狼らのもとにから立ち去った。
郭遼は老斬と共に龍炎国の都の人気のない
西の城門にやって来ると
「さあ。ここから中に入りましょう!」
老斬はそう言うと怪しく微笑み、龍炎国の都の
西の城門へと近付いた。
老斬が西の城門の前までやって来ると急に城門の前で
立ち止まると郭遼の方に向くと
「さあ。かかれ!……」
というと周囲に隠れていた老斬の手勢が現れ、
一斉に郭遼とその手勢に向かって、矢を射掛けた。
だが、寸前のところで郭遼は交わしたが
「一気に討ち取れ!」
老斬がそう言うと一斉に老斬の手勢は郭遼と
その手勢に襲い掛かった。
「雷剛波!」
「六閣楼!」
という声が聴こえた次の瞬間、郭遼を包むかのように
光の結界【バリア】が現れた。
更に郭遼に向かっていた無数の矢も雷撃と共に砕け散った。
「おい!郭坊。 大丈夫か?」
「助けに来たぞ!」
と言い、郭遼の後ろに現れたのは関遼と張爛の息子の
関亮と張越だった。
「ど、どうして?…… お前達がここに?……」
郭遼が驚いた顔で突然、現れた関亮と張越を
見詰めていると
「小狼さまの命令でお前を助けに来たぞ!」
と言い、関亮と張越は郭遼のもとに近寄った。
「小狼さまが?……」
郭遼が驚いた顔をしていると
「小狼さまは初めから寝返ってきた老斬が怪しいと
思っていたようで…… それでも老斬のことを任した以上、
郭坊のことを傷つけないように俺たちに郭坊のことを
護るように言われたのだ」
張越がそう言うと関亮は冷静に辺りを見ながら
「さて。どうやって戻るか?……
すっかり、囲まれてしまったが……」
と言った。
もうすっかり、郭遼らの周りは舜炎帝の兵で
囲まれていた。




