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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
 第5章
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 第5章 5

 戦が終わり、劉・小狼らの前に引き出された

仙鵠と堯閣帝を劉・小狼らは見ながら


 「処分を言い渡す! 風の里【国】の長老・仙鵠!

風の里【国】の長老の座を剥奪し、隠居を命ずる!

 そして、堯閣帝は龍炎国の近くの寺院へ幽閉する!」


 劉・小狼は仙鵠と堯閣帝、それぞれにそう命じた。

 その他にも最後まで仙鵠と堯閣帝に従った者らも

厳しく処分をした。

 仙鵠らの処分が終わると


 「小狼さま。どうしますか?……  この風の里【国】を

治める者は?……」


 郭瑜は劉・小狼に新しい風の里【国】を率いる者を

誰にするか、尋ねた。


 「私は我らを色々と助けてくれた空臣殿が宜しいかと……」


 龐悦がそう言うと


 「私はこの風の里の民らに信頼などがある刹那殿が

宜しいのでは?……」


 孫嘉は劉・小狼らにそう言った。


 「私など…… 私より、忌航殿が適任かと……」


 刹那は恐縮し、自分の代わりに風の里【国】の長に

忌航を推薦した。

 悩んだ末に劉・小狼は


 「風の里【国】の長には刹那殿にするのが宜しいかと……

ただし、刹那殿はまだまだ、我が軍に必要な人材ですから

留守の間は忌航殿が風の里【国】の代行を勤めるのが

宜しいかと……」


 との郭瑜の進言に従い、郭瑜の進言通りにした。

 劉・小狼らが風の里【国】を手に入れた事は

北中原を支配する仮面の男【劉閣】らのもとにも伝わった。


 「これはまずいなぁ…… 次はいよいよ、我らかぁ……」


 仮面の男【劉閣】がそう呟くと


 「そのようで…… 何か、手を打たないと……」


 韓忌は険しい顔でそう言った。

 二人の様子を伺っていた杜闑は


 「もう一人の王を動かしては?……」


 と仮面の男【劉閣】に舜炎帝を動かすように進言した。


 「それは無理だなぁ…… すぐには我らの策に

あの者【舜炎帝】は乗って来ないぞ!」


 仮面の男【劉閣】はそう言った。


 「それは私が何とか、しましょう! 傳火【でんか】はおるか?」


 杜闑がそう言うと


 「ここに……」


 仮面の男【劉閣】らの後ろの闇の中から

突然、一人の黒い装束に身を包んだ男【傳火】が現れた。

 杜闑は現われた傳火を見ながら


 「龍炎国の都にいる舜炎帝のもとに

この手紙を届けてくれぬか?」


 というと傳火に一通の手紙を差し出した。


 「わ、わかりました!……」


 傳火は杜闑からその手紙を受け取ると

再び、闇の中にその姿を消し去った。


 舜炎帝が龍炎国の都の城の一室で一人でいると

舜炎帝の後ろの闇から突然、傳火が現れた。


 「何者だ!」


 舜炎帝は劉・小狼から送られた黄金の剣を

闇から突然、現れた傳火に向けて、構えた。


 「私は北中原を治める仮面の 男【劉閣】の使いで

書状を持って来た者です!」


 傳火はそう言うと舜炎帝に杜闑からの手紙を差し出し、

舜炎帝に手紙を渡すと再び、闇の中へと消えて行った。


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