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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
 第5章
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 第5章 2

 郭瑜は劉・小狼を見ながら


 「心得ています! すでに手は打っています!」


 とそう答えた。

 郭瑜は刹那のことを見詰めながら


 「関遼殿。彼の手勢を放してやりなさい!」


 刹那の手勢を捕らえている関遼にそう言うと


 「わ、わかりました!」


 関遼は刹那の手勢を放した。


 「そなたが我らに危害を加えないのなら、

そなたの手勢や家族らなどの身の安全は保障しよう!

 どうだね? 我らの為に働かぬかね?……」


 郭瑜は刹那にそう言った。

 刹那は険しい顔をし、劉・小狼らに剣を向けたまま、


 「わ、わかった…… だが、家族らの安全などが

確認が出来るまではお前らには協力はせぬ!」


 と言うと近くの馬に跨り、手勢らと共に

第4の関へと戻った。

 刹那が第4の関に戻ったのを確認すると


 「よし! 我らも帰るぞ!」


 劉・小狼はそう言うと郭瑜らを連れ、

第3の関へと戻った。

 忌航は戻ってきた刹那に


 「なぜ、戻ってきた?」


 と冷たく言い放った。

 忌航のそんな一言で刹那の決心は固まった。


 劉・小狼らが風の里【国】の攻略に手間取っている頃。


 牙狼の黒竜党と劉・小狼らの領地に挟まれた北中原で

舜炎帝が龍炎国の都に現れてから大人しくしていた

仮面の男【劉閣】らだったが新たに兵を徴兵し、

訓練を行っていた。

 劉・小狼らが第3の関へと戻ってくると

仮面の男【劉閣】の様子を見に行っていた

空臣の部下の者が現れ、


 「大変です! 仮面の男【劉閣】が不穏な動きを

しています!」


 と報告した。

 それを聴いた劉・小狼は驚いた顔をし、


 「それは大変だ! 郭瑜、龐悦。直ちに対策を!……」


 と郭瑜と龐悦に仮面の男【劉閣】への対策を命令した。

 直ちに郭瑜らは会議を開き、仮面の男【劉閣】の

対応を話し合った。


 「軍勢を二手に分け、龍炎国の都の

防備に当たるべき!」


 龐悦がそう言うのに対し、


 「今、軍勢を二手に分けるのはマズイ!

だが、このまま、龍炎国の都を無防備にするのもマズイ!

 ここは少しの間、黒竜党に動いてもらわないと……」


 郭瑜は北方の地の黒竜党の牙狼の軍勢を動かすことを

主張した。

 郭瑜の主張を取り入れ、孫嘉を黒竜党の牙狼への

至急、交渉に当たらせた。

 郭瑜らの要請を受け、黒竜党の牙狼は軍勢を整え、

仮面の男【劉閣】が支配している北中原へと攻め込んだ。

 黒竜党の牙狼の軍勢が突然、自分の支配している

北中原に攻め込んできたことに


 「あいつらめ!……」


 仮面の男【劉閣】は激怒し、訓練をしていた

軍勢を直ちに攻めてきた牙狼の軍勢に向かわせた。

 激しい戦いの末に牙狼は軍勢と共に

自分の領地へと戻った。

 だが、仮面の男【劉閣】も大きなダメージを受け、

龍炎国の都に攻め入ることが出来ずに一から軍勢を集め、

訓練をしないといけなくなった。


 それを知った郭瑜は


 「上手く行ったぞ!」


 と言い、喜んだ。


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