表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
 第5章
105/136

 第5章 1

 空臣は郭瑜に耳打ちすると郭瑜は自分の机に向かい、

なにやら書状を書くと


 「空臣、これを頼む!」


 と言い、空臣に書いた書状を渡すと


 「わ、わかりました!」


 というと空臣は再び、その場から姿を消し去った。



 それから数日後。 


 第3の関を護る刹那の元に仙鵠から手紙からの手紙が届いた。


 『お前に謀反の疑いがかかっており、 里【都】に戻り、

釈明をしろ!』


 という事だった。

 仙鵠の命【令】に逆らう事が出来なかった刹那は

目の前にいる劉・小狼らのことを悔しい思いで見ながら、

風の里【都】に戻った。

 風の里【都】に戻った刹那は仙鵠に疑いを晴らすべく、

説明をしたが疑いは晴れず、


 「謹慎しておけ!」


 刹那に謹慎を命じた。

 郭瑜が仕組んだ策は見事に的中した。

 前線に刹那がいなくなったことで劉・小狼らは

郭瑜と龐悦の号令のもと、容易く、第3の関を攻め落とし、

第3の関へと拠点を移した。

 更に劉・小狼らは第4の関に攻めかかった。

 第4の関まで危うくなった事に始めて、刹那の謀反の疑いが

敵である劉・小狼らが仕組んだ事だと知り、

慌てて、刹那の謹慎を解き、


 「すまぬ! 疑って…… 第4の関の援軍に向かってくれ!」


 と仙鵠は刹那にそう言うと第4の関の援軍に

刹那を向かわせた。

 だが、刹那は一度、自分にかけられた疑いを

すぐに拭うことができなかった。

 忌航が護る第4の関にやって来た刹那に忌航は


 「到着早々で悪いが即刻、第3の関を

取り戻してくれぬか!」


 と言った。

 刹那は何も言わず、自分が率いてきた手勢と共に

 劉・小狼らがいる、かつて、自分が護っていた

第3の関へと向かった。

 刹那の旗を見た郭瑜は


 「趙燕殿。 共に行ってくれますか?……」


 と趙燕に言うと趙燕と共に刹那を向かい討つべく、

第3の関から打って出た。

 刹那は郭瑜の姿を見た途端、何も言わず、郭瑜に

襲い掛かってきた。

 だが、刹那の前に立ち塞がったのは

郭瑜が共に連れて来た趙燕だった。


 「まともじゃダメか……」


 刹那は趙燕と直撃を避け、郭瑜の側面に廻り、

郭瑜に攻撃を仕掛けようとしたがそこに現れたのは

張爛だった。


 「そうはさせんぞ!」


 張爛は刹那が郭瑜に仕掛けた攻撃を持っていた武器で

刹那の攻撃を受け止めた。


 「ここもか!……」


 刹那は更に廻り込み、郭瑜へと攻撃を加えようとしたが

そこにも関遼がいた。

 刹那はやけくそのように関遼に攻撃を仕掛けようとしたが


 「もうやめるんだ!」


 郭瑜はそう言い、刹那のことを制した。

 気がつく、刹那の手勢は捕らえられ、刹那自身も

関遼らに取り囲まれていた。

 それでも郭瑜らに襲いかかろうとする刹那に


 「もうやめるのだ!」


 郭瑜がそう言うと刹那は動きを止め、


 「そういう訳にはいかないのだ! 我が裏切らないように

家族の者らを人質に捕られているのだ!

 頼む!家族のために我を戦場で死なせてくれ!」


 と郭瑜らにそう言った。

 空臣を引き連れ、郭瑜らのもとにやって来た劉・小狼は


 「郭瑜! その者のためにどうにかするのだ!」


 といった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ