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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第4章
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 第4章 24

 関遼と張爛が風の里【国】の第二の関にやって来ると

すでに第二の関の門は開いていた。


 『ま、またか!……』


 関遼と張爛が第二の関の中に入るとそこには護りの兵はおらず、

牢屋に捕らわれていた。

 簡単に二つの関を落とされたことに仙鵠は


 「一体、どういうことだ! 見す見す、二つの関を

落とされるとは……」


 と激怒した。

 驚いているのは劉・小狼らも同じだった。


 「どういうことだ?……」


 劉・小狼らは罠ではないかと不振を抱き始めた。 

 激怒している仙鵠に側近の天迦【てんか】は


 「仙鵠さま。安心してください! まだ、我らには

刹那【せつな】と忌航【きこう】がいます!

 あの両名に任せておけば、ここが落とされることは

ないでしょう!」


 と言い、刹那と忌航を第3と第4の関所へと

それぞれ、向かわせた。

 劉・小狼らは怪しみながらも、最初に奪った第1の関所に

雷神丸と蒼琥に護らせると関遼と張爛がいる第2の関所へと

軍勢と共に移動した。

 話し合いにより、忌航が第4の関所を護り、

劉・小狼らと一番近い、第3の関所を刹那が護ることになった。

 第3の関にやって来たまだ若武者の刹那のことが

気になった郭瑜は第2の関の牢屋に捕らわれている護り兵に

刹那のことを尋ねた。

 すると、護り兵の誰もが


 「刹那殿は風の里【国】の名将だ!」


 と言い、刹那のことを称えた。

 それを聴いた郭瑜は


 「これは慎重に行かないと……」


 と思い、第3の関をどう攻め落とそうかと思い悩んでいると

殆ど、今まで何の活躍もなかった張爛が


 「俺に第3の関を攻めさせてくれ!」


 と郭瑜に第3の関を攻めることを進言した。


 「ま、まだ待つのだ! 張爛殿」


 郭瑜は第3の関を攻めようとする張爛を諌めようとするが

張爛は


 「もう待てぬ!」


 と言い、自分の手勢を率いて、刹那が護る第3の関へと向かった。

 第3の関から張爛が攻めてくるのを見ていた刹那は


 「バカが来たわい! 我が軍勢の力を見せ付けてやるわ!」


 というと近くにいた守り兵に何らかの命令を下した。

 張爛が手勢と共に第3の関の門に近付くと

第3の関の門の近くに隠れていた兵が一斉に現れ、

張爛の手勢に矢を射掛けた。

 隠れていた刹那の手勢が放った矢が張爛と

その手勢に直撃しようとしたその時……


 突然、張爛とその手勢を護るかのように結界【バリア】が張られ、

飛んで来た矢を全て、弾き飛ばした。


 「張爛殿、お退きを……」


 そんな声に張爛が後ろを振り返ると嫌な予感を察して、

張爛の後を追いかけてきた郭瑜の姿があった。

 隠れて、様子を伺っていた刹那だったが


 「このまま、一気に攻めよ!」


 と言い、姿を現し、手勢にそう号令すると

自らも張爛とその手勢に襲い掛かった。


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