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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第1章
1/136

 1

 舜炎と堯閣によって、一旦は治まった世界だったが

舜炎と堯閣の争いが発端で他の臣下らも各地で反旗を翻し、

世界は再び、乱れ始めた。

 そんな争いを終わらせるべき、勇者らがこの荒れ果てた

世界に現れようとしていた。



 「獲れたての野菜はいらんかえ……」

 水霞曉の近くの小さな村の中を行商の格好をして、

獲れたての野菜を売る青年(劉・小狼)がいた。

 その青年(劉・小狼)が村の中央までやって来ると

人垣が出来ていた。

 青年(劉・小狼)が人垣を掻き分け、人垣の前に歩み出ると

村の奉行(蒐賽【しゅうさい】)がまだ、幼い少年を

蹴り付けていた。


 「ひでぇ…… まだあんなに幼い子供なのに……」

 その様子を見ていた人達は口々にそんな事を呟いていたが

誰一人としてその少年を助ける者はいなかった。

 そんな奉行(蒐賽)の横暴に青年(劉・小狼)は

沸々と怒りが込み上げていた。

 怒りが頂点に達した青年(劉・小狼)は辺りを見回し、

野次馬の男性の腰に携えられている剣を見詰めると

 「ちょっと借ります!」

 と言うと野次馬の男性の腰から剣を引き抜くと

 「やめろ!」

 と言い、奉行・蒐賽に襲い掛かった。

 まるで踊りを踊るかのような剣さばきで瞬く間に

奉行・蒐賽を幼き少年から引き離した。

 一瞬にして、辺りは凍りついた。

 すぐに奉行・蒐賽の異変に気付いた役人達は

青年の周りを取り囲んだ。

 そんな様子をみた野次馬らは蜘蛛の子を散らすかのように

青年の前から逃げ去り、青年の前には二人のがたいの良いが男ら、

二人が残るだった。

 「また、厄介なことをなさったなぁ……」

 「だが、胸くそ悪い役人を痛めつけ、すっきりとしたがなぁ……」

 大柄の男、二人は青年(劉・小狼)を取り囲んでいる

役人の一部を払い除け、青年(劉・小狼)に近寄った。

 多くの役人に取り囲まれていても全く動じてない

青年(劉・小狼)を大柄の男の一人(関遼)は見ながら

 「はははぁ…… 気に入った! わしらがそなたに力を貸そう!」

 と言うと役人の数名が

 「お前も仲間か!」

 と関遼に襲い掛かった。

 「うるさいハエどもだ!」

 関遼はそう言うと持っていた薙刀のような大物を一振りし、

自分に襲い掛かってきた役人らを一瞬にして吹き飛ばした。

 関遼が吹き飛ばした役人の一人が干し肉を頬張っている

もう一人の大柄の男(張爛)の方に飛んで行った。

 「危ないなぁ……」

 張爛は飛んで来た役人を掴むと軽く投げ飛ばした。

 張爛はまだ、自分の周りを取り込んでいる

役人らを見ながら

 「こりゃ…… 早く終わらせた方が良いなぁ……」

 というと落ちている槍を拾い上げると一振りをし、

取り囲んでいる役人らを睨み付けた。

 青年(劉・小狼)は関遼と張爛の協力で

瞬く間に自分らを取り囲んでいた役人らを薙ぎ倒した。


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