化け物の婿
盃を空にして、一息ついたときに眩暈がした。
酔いすぎたか?
確かにいつもより酒杯を重ねたのは事実だ。
だがそれも仕方ないことの様に思えた。
普段であれば翔鸞だって、そこまで見境なく飲む人間ではない。
だが今夜だけは別だった。
今日は、父である王が主催した蜜満月の夜会に出席した。
この時期に、この夜会に出席するのは後継者として認められた証。
ここ数年激化する後継者争いで、第4王子である翔鸞がその座を射止めたのだから。
だから、といって気は抜けない。
認められたその日の夜会で失態を犯すなど愚の骨頂。
其れが故に、いつもに増して気の張った夜会だったのだ。
その夜会も終わり、今は婚約者の沙羅沙と二人で気兼ねなく祝いの酒杯を重ねていた。
眩暈がしたのは酒杯を重ねたから、そう思おうとしても拭えない、身体から発せられる小さな違和感。
その違和感が徐々に口元に現れてきた。
舌がピリピリと痺れる様な感覚がしたと思ったら、舌がいきなり重くなった。
意思に反して口元がだらしなく開き、舌がダラリと落ちると同時に涎が滴り落ちる。
おかしい
そう思って声を出そうとしても舌が動かない。
立ち上がろうとした身体すら思う通りに動かない。
どうにか動かせたのは指だけで。
自分の異変に気がついているのに、何故彼女は動かない?
目の前に真っ青な顔して酒瓶を抱きしめ、ガタガタ震えている婚約者である沙羅沙を見た。
俺の異変に恐怖を覚えて震えているのか……
大丈夫だと伝えようとして、微笑もうとして、そこで意識が途絶えた。
酒器が割れる派手な音と一緒に翔鸞も椅子から崩れ落ちた。
音に驚き室内に入室した侍従や護衛が見たのは、物音一つしない室内でこときれた沙羅沙と昏睡している翔鸞の姿だった。
「で、婿殿。
元婚約者、とやらに裏切られた気分と言うのは、どんなもんだ?」
目の前に西洋から贈られたというワイングラスという見慣れない酒器をもち、ヴィヴィド国の王女である朔花が目の淵を赤く染めて微笑む。
翔鸞の斜向かいに座る少女は、見た目以上に幼く儚げな印象を人に与える。
だが、言っている言葉は辛らつだ。
朔花は微笑みながらも、挑発するように顎を少し上げて見下した視線を投げかける。
「今となっては、特に何も」
翔鸞は絡みはじめた妻である朔花を労わるように、ことさらゆっくりと話す。
「後遺症で、聞き手が使えなくなっても、か?」
朔花がわざと翔鸞を怒らせようとしているのは、この短い期間で既に翔鸞にも分かってきた。
傷口に更に塩を塗りこんで、傷つけようとしているのだろう。
「それだけで済んだのだから、それで良しとしました」
「フフ、命を長らえても化け物の婿じゃ、なぁ」
翔鸞が控え目に答えると、投げやりな口調で朔花は自嘲しながら、グラスに残った酒を飲む。
かなり強い度数の酒だが、朔花は酔っているようにも見えない。
グラスが空になると、翔鸞に興味を失くしたように立ち上がり寝床に向かった。
「妾は寝る。誰かあるか」
外に向かい声を掛けると音もなく開き戸が空き、侍女が朔花の世話を焼き始める。
音もなく近づく侍女達の足さばきを見るともなしに見る。
最初は大層驚いたものだが、今となってはこの侍女たちの動きも大分慣れた。
寝所に向かう朔花の後姿は、腰など折れそうなほど細い。
小さく、頼りなげな後姿。
毎度のことながら、見惚れてしまう濡れ羽烏のような漆黒の黒髪。
御簾が下り、朔花の姿が見えなくなって始めて翔鸞も席を立った。
ゆっくりと反対の続き間の部屋に向かう。
御簾を下ろし、一人冷たい寝台の上で、翔鸞は息を吐く。
化け物の、婿、か。
声に出さず、口の中で言葉を転がす。
妻である朔花がよく口にするセリフ。
化け物の婿、それが今の翔鸞の立場。
毒で倒れたあの時、トリスタ国の後継者としての立場も、未来も、全て失った。
残ったのは、少し痺れが残る右手の自分。
痺れが残る利き手では、剣すら上手に扱えない。
ましてや字を描く作業など到底無理だった。
父王は、あっさりと翔鸞を切り捨てた。
その毒を用意したのが己の婚約者だったのなら、なおさら。
文武両道で名を上げ、第4王子の身でありながらも、後継者争いで名を上げられたというのに。
一夜明けたら、獅子身中の虫すら見つけられない愚鈍の息子に成り下がっていた自分がいたのだ。
翔鸞が後継者争いから外れてすぐに、蜜満月のお祝いに来ていたヴィヴィド国の使者が、翔鸞と、王女である朔花との婚姻を望んだ。
ヴィヴィド国の王女である朔花の婿になる、ということは、翔鸞は王配になるということでもある。
トリスタ国の使えなくなった駒は、トリスタ国外でまだ使える駒であった、ということだ。
翔鸞にも、まだ利用価値はあったらしい。
いや、むしろ傷物となった翔鸞だからこそ脅威はないとみられたのだろう。
1か月ほどの療養期間を経て、翔鸞はまるで売られていくかのようにヴィヴィド国に渡らされた。
ヴィヴィド国は、大国の中に埋もれた小さな独立国家だ。
なぜなら、世界の源ともいえる生命樹があるからだ。
不思議に女王が誕生すると、新しい芽が育つ。
女王が死ねば、その女王が誕生した時に育った生命樹も枯れる。
女王と共に誕生し、女王と共に育ち、そして枯れていく。
今までヴィヴィドを侵略しようとして生命樹が枯れ始め、ヴィヴィド以外の国で天変地異が起きたことが何度もある。
だから、どの国も、手を出すことを諦めたのだ。
どの国も喉から手が出るほどヴィヴィド、いや生命樹を欲してるが、ヴィヴィドに手を出せない。
だが、逆にどの国にも属さないなら、どの国にも属さないでいて欲しいという大国間の駆け引きもあり、いまだ平和に独立しているのだ。
ヴィヴィドの女王。
他国の者は皆、畏怖し、敬う。
女王であり、妻である朔花は、自分の事を平然と化け物と呼ぶ。
「気が付いたか?婿殿。
女王の名前はな、化け物だから必ず花と言う字が一字入っているのだ。
花とはよくも誤魔化したものよ、単に化け物の化の字を入れたかっただけじゃ。
……妾は化け物だからな」
そう言って笑う朔花は、見惚れるほどに美しかった。
婿に入った翔鸞にする仕事は、ない。
それこそ、書類仕事のひとつでもあれば、まだこの無聊を慰められたというのに。
見事に何もないのだ。
種馬と一緒なのだ、ここでは。
なのに、結婚してもう1年もたつというのに、口づけすら交わしたこともない。
手すら握ったこともない。
表では翔鸞を立てるが、裏では一切関与しない。
この一年間の妻の様子を見て、翔鸞はその種馬の役割すら果たしていない自分にあきれる思いがした。
だが、きっと生国にいたとしても、今とさして変わらない生活だったろう。
いや。
むしろ針の筵だったかもしれない。
それとも、最悪すでにもうこの世にいなかったかもしれない。
己の存在の小ささに嘆く時間は、すでに過ぎていた。
無意味な毎日をただ、ただぼんやりと過ごすしかない。
生きながらも、毎日が死んでいるようなものだな。
その夜も、また同じように時を刻むだけの時間だったはずだった。
翔鸞が、つい呟くまでは。
どこも、一緒だな。
翔鸞は独り言ちた。
突然声がした。
「何が一緒なのだ、婿殿」
音もなく戸が開くと、朔花が立っていた。
「独り言ちてました、うるさかったですか?」
向き直ると、朔花は胡乱な目をして翔鸞を見る。
そして、小さく頭をふると、真直ぐに翔鸞の目を見た。
「婿殿、おぬし、本当につまらない男だな」
流石に翔鸞も、眉間に皺が寄る。
「……そうかも、しれませんね。
なにせ、元婚約者に毒を盛られるくらいつまらない男ですから」
「はは、その通りだな。
つまらないというより、間抜けだがな」
そういうや、目の前に朔花は座った。
「寝酒といこうや、婿殿」
手にしていたグラスを翔鸞に押し付ける。
「酔っていらっしゃるのですか?」
静かに翔鸞が問う。
もう既に酒杯を重ねているのであろう。
目の縁を赤くした朔花が妖艶に微笑んだ。
「あんなので、酔うか。
忘れたのか?
妾は化け物ぞ?」
翔鸞の顎を指で持ち上げる。
「なぁ、婿殿?
何が、一緒なのか、もう一度聞いても?」
翔鸞の顎に置いていたその手が頬をなぞる。
ゆっくりと、確かめるように。
翔鸞の身体が泡立つ。
その瞬間、無意識に体を逸らしていた。
「まだ、怖いか?」
朔花は翔鸞の目を見ながら話す。
その目の奥に、何があるのかを、探り出すような、そんな目で。
翔鸞は困惑した。
何と答えたら良いのか、そうして、どうすればこの場から、逃げれるか。
そう考えていた自分に気が付いて、翔鸞は居住まいを正した。
「怖い、そうですね、怖いのかもしれませんね」
素直に口にした。
「必要とされない人間は」
そう言って自嘲する。
「捨てられるだけですから」
その答えに、朔花が逆に動揺の色を見せた。
「妾が、怖い、じゃなく……?」
その質問に、翔鸞は首を傾げる。
「いえ、陛下を怖いと思ったことは一度もございません」
そう口にして、思わす翔鸞は笑ってしまう。
「綺麗な女性だ、とは思っていますが」
今までなら絶対に口にしなかった言葉が、なぜか今夜の翔鸞は、でてくる。
こんな軽口を叩くのは、いつぶりなのだろうか、と思うほどに。
一瞬だけ呆気にとられた感じではあったが、朔花はすぐに真顔に戻る。
「……世辞は結構」
そういう朔花は、いきなり手で顔を仰ぎだす。
酒に酔ったわけではないのは、翔鸞とて知っている。
だから、きっとこの動作は照れているのだろう、そう推測した。
「……なんじゃ、その薄ら笑いは。気味の悪い」
知らず口元が緩んでいたらしい。
これは1年にもわたるこの不可思議な生活が、翔鸞の心の鎖を少しずつ緩まさせてしまったのだろうか。
「いえ、なんか、可愛らしいところもおありだ、と思って」
その言葉に、今度こそ本当に朔花の顔が歪む。
「……可愛い?
妾が?」
そう言って首を傾げながら、グラスの酒を飲み干す。
翔鸞にも渡されたグラスから酒を飲むが、如何せん強すぎる。
飲む、というより舐めるしか出来ない。
「婿殿。
おぬし、妾を誰だと?」
「ヴィヴィド国の女王陛下です」
「うむ。その通り。
その、妾を可愛いと申すか」
あっはっは、いきなり朔花が声を出して笑い始めた。
「婿殿も、少しは面白いことが言えるようになったのだな。
こんな笑えたのは、久々じゃ。
いつも仏頂面した男だとは思っていたが、こんな面もあったのじゃな」
クスリと笑う朔花は、やはり妖艶で。
「話しかけてこられるお方がいますので、飽きられないように、と」
「そうじゃな、命は大事だからな」
盃から手酌でグラスに酒を満たす。
翔鸞が手を出そうとしたが、視線で止められた。
「全然へっておらんな、妾の酒は飲めんか」
酒の匂いが鼻につく。
「陛下のお勧めされるお酒は、私には強すぎます」
「……そうか、口に合わんか」
朔花はじっと盃を見ると、何か小さく呟いた。
翔鸞が聞き返そうとしたら、朔花は翔鸞のグラスを取り上げて一気に空けた。
「うまいのに、のう」
空になったグラスに、また盃から酒を満たす。
ふいと香るこの匂いは。
懐かしい祖国の酒の香り。
「これなら、良いだろう」
そう言ってグラスを渡された翔鸞は半信半疑のまま、口をつけた。
「っ」
口に含んで目を向いた。
それは祖国の、懐かしい味。
しかし、盃にはいっていたのは朔花の好む強い酒だった、はず。
思わず盃と朔花を2度見する。
「いったであろう?
妾は化け物じゃ、と」
そう言って、朔花は笑う。
朔花が何事が呟いて酒が変わった。
人智を超えた何かを、起こした。
それは、確かだ。
だが、こんな人を暖かな気持ちにさせる化け物なんているのだろうか。
その暖かさに触れた瞬間、翔鸞の忘れていた何かが軋んだ。
いや、忘れていたわけじゃない。
思い出したくないだけだ。
この思いをまた味わいたくない、そう思う自分が、気持ちを抑え込もうとしている。
だが。
「それでも、私は、一度も貴方様を化け物とはおもっていませんよ、陛下」
「あぁ、そうか。
婿殿は、ヴィヴィドの国の者じゃないからな」
余りにもあっさりと言ったそのセリフが。
朔花が、化け物と恐れられることに慣れた、一人の少女に見えてしまった。
思わず視線を逸らし、拳を握る。
「確かに私はヴィヴィドの人間ではありません。
だからこそ、私は私自身の目で見たものを信じます」
朔花は怪訝そうに翔鸞を見た。
「お主の目で、とな……
ほう、面白い」
人一人分空いていた距離が、詰められた。
朔花の香の匂いが、久しぶりに飲んだ故郷の酒が、翔鸞の口を軽くした。
全て、酒のせい。
今日の軽口も、全てが全て。
このままでは、翔鸞の本音全てを吐き出してしまいそうになる。
グッとこらえた。
「もう、寝所にお戻り下さい。
ここは私の寝所で、陛下は女で私は男です」
翔鸞は言葉を区切り、目を伏せた。
「陛下は私の妻です。
だけど、今の私に陛下を抱く資格は有りません」
沈黙が落ちる。
翔鸞は顔を上げられなかった。
衣擦れ一つしない、静かな空間が広がる。
返事を待つ時間が、翔鸞にはとても長く感じた。
「そうじゃな。
今の婿殿では無理じゃな」
朔花がゆっくりと肯定した。
翔鸞は何も言えず、ただ唇をかんだ。
すっと、目の前に手が伸びた。
と思った次の瞬間には、両頬を両手で押さえられ、真正面から見据えられていた。
いつもより近い距離。
吐息が顔にかかる。
朔花の顔がさらに近づいた。
その唇が翔鸞の耳元に寄せられる。
「そんな事はない、とでもいうと思ったか?」
ゆっくりと耳元から唇が離れていく。
翔鸞の頬が羞恥に赤くなる。
自分の弱さを悟られた。
自分の甘えも。
目を逸らしたくとも、朔花は両頬を押さえたまま、翔鸞をひたりと見た。
「婿殿、そなたは何者ぞ?」
翔鸞には、それが一瞬謎掛けに聞こえた。
「陛下の、王配でございます」
朔花は、その返事に口角だけ上げた。
「結構。
そうじゃ。
お主はな、このヴィヴィドの女王である妾の王配じゃ」
朔花は一拍置いた。
「翔鸞」
翔鸞の身体が、びくりと揺れた。
翔鸞、と初めて朔花に名前で呼ばれたのだ。
「お主の価値を自分で損なうな」
翔鸞は唇を噛み締めた。
「私……は……」
それ以上、言葉が出てこない。
ゆっくりと朔花の手が頬から離れる。
そこにあった温もりが無くなるのが、名残惜しかった。
翔鸞は俯いて、そして顔を上げた。
「ふん、少しは良い目になったな。
世話の焼ける」
立ちあがろうとした朔花の手を、思わず掴んだ。
初めて自分の意思で触れたその手の温もり。
朔花が視線で問う。
「あ、」
翔鸞自身が自分の行動に驚いていた。
翔鸞が言葉を発せないのを見越したのか、朔花はことさら冷たく言い放つ。
「うるさい羽虫が動く前に、己の価値を見出せ」
たった一言、それを口に出せばいいのに、翔鸞の口の中が粘つく。
「陛下、いや……さく、か……様」
慣れ親しんだ呼び名が口から出ようとして、慌てて言い直す。
朔花、初めて名前を呼んだ。
呼ばれた朔花の方が驚いて顔をした。
「なんじゃ、翔鸞」
その言い方が余りにも優しく耳に落ちて、思わず感極まりそうになる。
いつか、その名を呼び慣れた時は。
貴方の隣で誇れる自分でいたい。
新しく胸に湧き上がるのは、自分ですら忘れていた希望。
翔鸞はじっと朔花の瞳を見た。
ふっと潤む瞳に、愛しさが込み上げた。
「……名を呼んでくださり、ありがとうございます。
王配の名に恥じぬよう、今後の私を見ていて下さい」
翔鸞の瞳には、嘘がなかった。
曇りなく晴れたその目を見て、朔花は、微笑んだ。
「そうか、分かった」
ただそれだけの返事。
今まで見た事の無かった朔花としての笑み、それだけで翔鸞は強くなれる気がした。
いや、ならねばならない。
自分自身を奮い立たせる。
朔花が立ちあがると、背を向けた。
その背に翔鸞からの視線を感じながら、朔花は静かに笑う。
朔花は口には出さない。
何も言わない。
朔花が自分以外の誰かを気に掛けることが初めてだ、という事も気が付かない。
ただ、朔花の口角が、知らずに上がっていた。
終わり
***幕間の女王と爺との会話***
パチリ、碁石を置く音が響く。
「爺、お主が毒を流用したか?」
「はて?陛下。何のことでございましょう?」
「惚けるな、妾の目が節穴だとでも?」
目の前の好好爺は盤上から目を上げない。
「いえ、星の巡りあわせですわ、陛下。
あの蜜満月の夜に、巨星が一つ落つる。
落ちたもんを拾うただけ、と言いますか。
ま、向こうさんがいらん言うなら、貰いましょ、思うてなぁ」
「お前が、トリスタに外交に行っただけ、など誰が信じるか」
「陛下、こんな老ぼれにそんな力があると?
それはまあ随分と買い被られておりますなぁ」
パチリ、とまた碁石が置かれる音だけが部屋に響く。
「それになぁ、陛下。
玉と石の違いが分からないような国、先が見えるというものですわ」
「……食えんやつだな。
爺、お前こそ何者じゃ。
妾が赤子の頃から変わらんではないか」
指先でつまむ黒石が鈍く光る。
「爺は陛下の赤子を抱けるまでは死ぬに死にきれない、ただの老耄ですわ」
「ハッ、本当に食えん……」
「まあ、それも近い将来叶いそうで」
「な!」
「玉も磨かんと光りませんからなぁ」
「……」
朔花は黒石を迷うことなく盤上の隅へと置く。
「おや、陛下。
その手でよろしいので?
まぁ、老いぼれの思うた以上に奮わせましたなぁ」
「……爺、お主、一体何を言っているのじゃ」
朔花は思わず眦を上げる。
「はっはっは、陛下も若いですなぁ」
お終いです。
お読みくださりありがとうございました。




