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あの時

作者: さんかい

なんて解放感だ。


晴れて自由だ。


そんなカタルシスに浸るのも束の間。


閉塞感がこみ上げてくる。


何かが足りない。


毎日がいつも通りだ。


そう思いながら今日も布団を被る。


ふと、ぼうっとした時に思い出す。


あの時、


あの時はたしかにヒリついてた。


もっと熱いものがあった。


使命感に駆られてがむしゃらに動けた。


あの時は苦しくてしかたなかったが


どこか儚い空気に包まれてた。


オレはそんな空気が好きだった。


あの時は生きてた。


身体の芯から生きてた。


あの時、オレは初めて生まれた。

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