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世界が、真っ白に色褪せて見える。
「称号楽曲の行き着く先は、アンバシエルの超弦と並ぶ力。この称号楽曲をあなたが受け取るのならば、あなたは、何を目指すのでしょう」
だけど、あなただけは、はっきりとわかる。
「なりたい私が、私の中にいる」
どんなときでも。
「知らない私が、私の中にいる」
どこにいても。
「その力が欲しい」
「ならば、つきすすみなさい。あなたの理想像に私は興味はないですが、敵は同じはずです」
私はどんなに過酷な環境に足を踏み入れても、みんなを癒してあげる。
「幻想曲」
髪をかきあげて、耳にかけると、世界の調べが溶け込むように流れ込んでくる。
きこえてくる
岩花火のような
……彼女の過去が、鳴っている。