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恋愛しない奴らの現実逃避。  作者: 亜月こまち
2/2

おはよう。

朝とは、学生にとって最も嫌な時間である。

特に月曜日の朝はとてつもなく最悪な気分になる

現在、月曜日の7時30分

俺、海月 紫雨(うみつき しぐれ)は憂鬱な気分でいた。

だがしかし、布団から出なければ母さんが起こしに来るのは必然だ

母さんに迷惑を掛けるのは良くない、そう思い、布団から出て数歩歩いた所にある姿見の前に立つ

そして俺は姿見の前に立ち、髪をセットしながら今日も言う。

「俺、めっちゃかっけぇ……」

そう、俺はめちゃくちゃイケメンなのである、異論は認めない。

この顔はもう1000年、いや10000年に一度の美少年と言われても納得するくらいの顔

それに加えて体型もバッチリ、太り過ぎでも痩せ過ぎでもない、完璧過ぎる

そんな事を考えていると、部屋の外から足音が聞こえてくる。

「ちょっと紫雨、まだ寝てるの?」

「いや、起きてるよ、支度したらすぐ下りるから」

「そう、じゃあ早めに支度して、さっさと下りてきなさい」

了解と返事をしたら、足音は消えていった。

「さて、支度するか。」



月曜日の朝、学生にとって最も嫌な時間である

実際、彼も憂鬱な気分だった。

だがしかし、姿見を見れば、彼の憂鬱な気分は消し去った

姿見に写る自身の顔を見て。

そう、彼はとんでもなくナルシストであった。


「はい、これお弁当」

「ん、ありがと」

母さんから弁当を受け取ると、俺は玄関のドアを開け、外へ踏み出した。

外へ出た瞬間、太陽の日差しが俺を照らす

日差しに照らされながら通学路を歩いていると、突如後ろから足音が聞こえてくる。

体と共に後ろを向くと、()()()が立っていた


「何だ、おはよう、睡蓮(すいれん)

「‥‥‥うん、おはよう、紫雨。」

朝起きて、弁当を母さんからもらって、睡蓮に会って。

ここまで約30分である


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