PR 波の音と白浜と 作者: 篝火 掲載日:2022/07/02 この時期の海には誰もいない。ただ、私を除 いて。波打ち際ギリギリまで車を寄せ、潮が 引いていくとともに私は濡れた砂を歩き始め る。潮風が私のすみずみまで包み込むよう に吹き、ワンピースを翻し、なびかせ、心地 よく音がなる。私の長い髪が、踊るように跳 ね広がる。車が小さくなるまで歩くと、一つ だけぽつんとあるテトラポットに腰を掛け た。海から見える夕陽があまりに綺麗で、毎 日この夕陽を見ては、涙をポツリと流してい る。