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パンゲア書記  作者: 武蔵野紫村
2章 集う
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36話 決心

それから、しばらくしてルシウスが四人の部屋に入って来た。

そして、全員に対し、言った。

「なあ、俺も旅に混ぜてくれ。どうしても、父の無念はこの手で晴らしたいんだ」

アキラが寝返りをうち、ルシウスを見る。

途端、アキラが殺気をルシウスに向ける。

全身から鳥肌が立ったが、アキラをしっかりと見据える。

むくり、とアキラが体を起こし、胡坐をかく。

「父は死の間際、魔族としての力を僕に渡してくれた。父は、魔族として生きて欲しいからしたんだと思ってた。でも、自分のやりたいことを貫く力をくれたんだ。人として生きる。その前に、父の仇を討つ」

ルシウスは決意みなぎる視線をアキラに向ける。

先程までの豹変ぶりに、皆が驚いたが、すぐに誰からともなく近寄り、握手を交わした。

特に、アキラとアスランはルシウス同様、親しい人を傷つけられている。

もはや、断る理由など無かった。

「じゃあ、早速アイセンブに行くぞ。それから、ルシウスの主君に会ってから東国に行く」

「それ、俺が言った案じゃん」

フランチェスコが笑いかける。自然と皆に笑みがこぼれる。

さっきまでの重い空気が嘘の様に、明るい雰囲気が満ちていた。


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