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パンゲア書記  作者: 武蔵野紫村
第一部 旅の始まり
15/56

15話 刀

アスランは、フランチェスコからもらった刀を改めて握る。言われてみれば、力が抜ける感覚もある。

「どうだ、魔力を出す感覚。分かるか」

アキラが聞く。

「なんとなくだが…繰り返せば慣れてきそうだ」

アスランが答える。

この刀は持ち主の魔力を強引に引き出す。魔力に乏しい者が持てば、生命力を奪われる呪いの刀だが、今のアスランには必須との言える魔力を〝纏う〟ことの練習に使える。

「ちなみに、これなんて名前なんだ?」

「さあなあ…なんせ叩き売りされてた品物だ。ちゃんとした名前は分からん」

フランチェスコは顎をさすりながら答える。

「まあ、付けたくなれば名前を付ければいい。そのうち愛着も湧いて付けたくなるさ」

アキラが言う。

「そういうアキラの刀、名前はあるのか?」

「こいつか…こいつは紫苑。追想って意味があるらしい」

「ふーん、意味まで考えてるのか」

アスランは唇を尖らせ思案にふける。

「おっしゃ、そろそろ行くか!」

フランチェスコはそう切り出し、二人は頷く。

三人は馬車に揺られながら、ウットイムの町を目指して再び出立する。


三人はそれから、一日かけてウットイムに着く。おおよそ太陽が頂点に着いた頃のことであった。


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