闇の王子シェドマイトについて、俺の破滅フラグ&そのイベントについて
「ふむ…」
「闇の王子がなんなんだい?」
疑問しかない感じのルーフレトとヴァンル
こいつらと俺とジマギヒの主人公のシェドマイトだよな…王子って
シェドマイトが議会からパージされた後、俺リュシアス達は
ラスボスにゾンビ化されてしまい、王子達を住まわせるここ屋敷を乗っ取られ
さらに大統領が住み議会が行われる城を乗っ取ったラスボスが
そこに乗り込んできたシェドマイト達に対し
ゾンビ化した俺初め他の王子達を嗾けるんだけど
(その時シェドマイトに助けを求めてるんだよな王子連中は呻き苦しみながら)
シェドマイトからすれば自分を追放した裏切り者だからか
ゾンビになった俺達を見てもちょっと驚くだけで
大して動揺していないシェドマイト
それを見たラスボスは
「役立たず」
と呟き俺達王子をシェドマイト達の目の前で
ぶっ飛ばし木っ端みじんのぐちゃぐちゃにして
完全に殺してしまう…
「ぶっちゃけどう思う~?シェドマイトって」
と、だらけた感じで言い放つティアルド
う~ん、雰囲気的にまだシェドマイトは追放されてない?
しかしこりゃもしかしてシェドマイトの追放フラグってのが立ちつつある?
って事はそれと同時に俺の破滅フラグも立ってる?
なら、ぶち折る言動を取らなきゃだ!
そうじゃなきゃこいつらついでに俺も破滅する!
「別にどうも?」
と、言い澄ましておくか…リュシアスである俺は
ヤバい、それくらいは馬鹿な俺でもわかる!
今のティアルドと意見を同じにさせたら!
「現大統領ことミナヴェス女王がお選びになった
大統領候補議員の男性、即ち王子だ…」
クールに説明する感じのルーフレト
「そーだよ、だから闇の王子!
それ以外に何があるんだい?」
見た目は子供、頭脳は大人の探偵キャラみたいな感じで
なぜなぜ坊や風に言ってのけるヴァンル
いいぞ!もっと言ってやれ!シェドマイトをかばってくれ2人とも!
「う~ん…なんか目立ったとこが無いというか…」
怪訝に返すティアルド
「目立ったところとは?」
「家柄とか…」
俺の質問に家柄と返すティアルド
ジマギヒの主な舞台のこの国、キャポーペルラ共和国は
連邦国で大統領制、国民の投票によって大統領が選ばれ決まる
でも大統領候補の議員は基本的に現役の大統領が選ぶ
多様性と平等性と公平性の為
なるべく色んな州の色んな地域の色んな大統領候補の議員候補が集められ
さらにその中から現役大統領が選ぶ……
しかし世襲制と君主制、即ち封建制度の時代の名残りなのか
主要都市から世が世なら王族やお貴族
じゃなくっても金持ち、または有力議員や階級の高い将校クラスの軍人の
子息や息女、またはその身内の子供や若者がよく選ばれるそうなんだよな
つまり家柄のいい子が
けど逆に魔法や政治の才能があれば
中年以上の歳の者、僻地、田舎やスラム街の住人や孤児院の子供や
牢獄の受刑者からスカウトする事もあるらしいけど勿論
元々の議員が大統領候補にノミネート、格上げされることも普通にある
とジマギヒの原作のラノベには出てたな
そこを考えると……
「家柄はもはや関係無いだろう?」
俺はその事実を言ってのける
「そうだな、そうじゃなければ大統領制の意味が無い」
「そーだそーだ!選挙で国民が決めるんだぞ大統領は!」
ルーフレトもヴァンルもそう当たり前の如く
ティアルドに返す
「う~ん…じゃ何だろう、ファッションセンスが無いと言うか…」
「何故それが必要なのだ?」
俺リュシアスもお前ティアルドも王子連中が着てる
この軍服風スーツは議会
つまり国から支給された制服だよな?
多少は改造を許されてる感じだが…そもそも色違いだし
こいつティアルドやヴァンルを見てるとそんな感じだ
「かっこいい大統領の方が国民受けするし他国に舐められないだろ!?」
負けじと屁理屈を返すティアルド
「ならファッションコーディネーターをつければいい」
最もな事をルーフレト
「あ、それ良いかも!大統領になったらファッショナブルになりました!
とかの方がウケが良いかも!」
なかなか良さげな発想のヴァンル
「う~ん、じゃ筋肉があまり無い!」
またティアルドの屁理屈返しだ
どーしょもねーなー
「なら女王陛下は…?」
俺リュシアスは失礼ながらミナヴェス女王を引き合いに出す
漫画やアニメで描かれてるミナヴェスはすっきりとした感じで描かれてて
筋肉質じゃない感じが…
そもそも女性だし、筋トレとかの運動でバキバキに鍛えてなければ
男性ほど筋肉はつかない筈だ
「男と女は…!」
「別というのか?」
俺はティアルドの屁理屈に質問する
もう、こいつはスルーしたい…
「僕、あんまり筋肉無いけど踊りはそこそこ踊れるつもりだし!」
だよなヴァンル
そもそも
「確かに体型は健康のパラメーターの1つにはなるが
それと政しかも大統領に向き不向きの基準かとなると…」
そうだ、ルーフレトの言う通りだ
「うっ……!じゃ、じゃあアレだ!」
「アレって?」
キョどるティアルドに俺達は突っ込む
「魔法だ!」
「魔法?」
もうこいつティアルドは何なんだ?
俺、悪いけどオウム返ししかできないかも…
「そーだよ魔法だよ!闇属性の魔法って
影がグニュグニュしてる感じでなんかちょっと気持ち悪くねぇか!?」
あ、そう来たかジマギヒのフルタイトルと内容通りの事を言うじゃねぇか
ティアルドの野郎、元居た世界線の国風に言えばDQN?
でも俺はちょっと怖いのを我慢して臆せずに
「闇魔法なんてそんなもんだろう」
と俺は静かに、でも力強く澄ましてやった
「まったくその通りだな、光の王子リュシアスよ」
これまた同じ感じで俺に同調し
クールに澄ますルーフレト、ちょっと頼もしい
「うん闇魔法ってのは影をグニュグニュさせるもんだよ
今更、一体何言ってるんだい?ティアルド」
ちょっと呆れた感じのヴァンル
うん本当に何言ってるんだかティアルドは
そこで俺はさらに突っ込んでやる
「それに闇魔法を使う歴代大統領は割といるが?」
だって原作のラノベにもそう出てたもん
「でも統計的に見ると光魔法や炎魔法を使う大統領の方が多いぞ!」
「そこはそうかもしれないが…」
そこもティアルドの言う通り原作に出てるが
そもそも…
「何故シェドマイトが大統領に選ばれることが前提なのだ?」
「はぁ?けど絶対選ばれないって事もねーじゃねーか」
「そうだが…」
なんか俺とティアルドとの問答になってきた?
こいつ一体何が言いたいんだ?
……こりゃどうしたもんか?
と、悶々と考えていると…
「今日はどこで何の勉強だか訓練だかするんかな~?」
と、部屋の外から呟き声が聞こえた
そうだ!この声は!