プロローグ
流行りに乗ってみました笑
書きたいことを詰め込めればいいかなー、とか思ってるので、あまり辻褄は気にしないでください笑
プロローグ ~とある天才の苦悩~
人はなぜ生きるのか。最近、そんなことを考えていた。哀しいかな、大体同じ答えに行き着く。
何かを得るため、人は生きているのではないだろうか。
さて……そういう結論を出したのは良い。良いのだが、私の場合はどうすれば良いのだろう。
魔法に秀でて、若い頃は秀才鬼才天才なんて何の捻りもない名で呼ばれ、果ては孤高の賢神なんて呼ばれている。実際、杖一つあれば大抵の事は可能だ。一振りで雨を降らせるし、雷も落とせる。地震を起こし、津波で全てを洗い流すことだって可能だ。
頂まで登り詰め、世界各国の首脳や富豪なんかにへこへこされるなんて事は日常茶飯事だ。金に権力、現実的な力、この世界を様々な面から操る事も可能になった。
そんな私はどうすればいい?
人々に神と崇められ、魔法の技術を三世代四世代も押し進めた。だからこそ、この世界の限界に気付いた。この世界における自分と言う存在の限界に気付いたのだ。それはもちろん制鬱学的な寿命や老化などではない。そんなものはとっくに超越している。
そう……私はおおよそ人が求めうる全ての物を手にしているのだ。手に入れてしまっているのだ。一世界の頂に立ち、上を見上げても何も存在せず、下を見下ろしても果てしなく遠い、そこまで上り詰めた私は、どうすればいいのだろう。
私は考えた。考えに考え抜いた。
ここで死ぬのも悪くはないかもしれない、輪廻転生なんて不正確な現象を確実に起こす事だって私の前では造作もない。だが、そうやったところで、また頂点を知ってしまった世界を生きるのは些か芸が無い。
いっそ失踪してやろうか、なんて考えたが、この世界で私のことを知らない人間はいないだろう。全世界の人々の記憶から、全ての媒体の記録から私に関する一切を消し去ろうかとも思うが、罪のない人々にこんな力を振るうのは寝覚めが悪い。
駄目だ……この世界に私が生きて行く活路が見いだせない……。
『この世界』には?
そうか!!!この世界で生きる意味を見いだせないなら、他の世界に、異世界に行けばいい。
そうと分かれば、早速準備を進めよう。俄然やる気が出てきた。恐らくこの世界における私の最後の仕事になるだろう。




