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亀との再会

 ここは、タカビー城の女王の執務室。第一王女であるジュリエルは、執事やメイドに言われて母であるカルミラに何も言わずにいなくなった事に対する謝罪をしていた。嫌々やっているのか、謝罪を述べるジュリエルは物凄くヤケクソな感じがひしひしと伝わってくるし、カルミラはカルミラで聞いているのかいないのかよく分からない態度を取っていた。そして、謝罪の言葉が一通り終わると、今度はカルミラによる説教が始まった。

 「いいですか、ジュリエル。貴女は将来、このタカビー王国の女王となって王国民を引っ張っていく立場になる人間なのです。自分勝手な行動は慎みなさい。今回の件でどれだけの人間が迷惑(こうむ)ったか分かっているのですか?」

 カルミラの説教に少しカチンときたのか、ジュリエルが言い返した。

 「そんな事、子供じゃあないんだから分かってるわよ!!」

 「いいえ、貴女は分かっていないわ。分かっているなら、今回のような行動は取らないもの。」

 「!!」

 ジュリエルはカルミラをキッと睨んだ。

 「お母様に私の何が分かるって言うの!?昔っから私の事は何でもかんでも後回し!!ちょっと一緒にいられる時間があったかと思えば、将来がどうのって説教。おまけに口を開けば王国民、王国民、何かあれば王国民の為・・・もう、うんざりなのよ!!そんなに自分の娘より赤の他人が大事なら、説教する時間をその赤の他人の為に使えばいいじゃない!!このクロワッサンババァ!!」

 胸の内に溜めるに溜めた不満をぶちまけたジュリエルは、『フン!!』と言ってドアを勢いよく閉めて出て行った。女王一人になった執務室はかなり静かになり、カルミラは溜息を吐きながら机の上に置いてある写真立てを手に取って、

 「・・・全く、誰に似たんだか。」

 と、呟いた。



 一方、ここはタカビー王国の上空。数話ぶりに登場したメタリーは、桃太郎を捜していた。

 「ん~、どこにもいない。タカビーにもいないって事はやっぱり王国外の平原とかにいるんですかね~?」 

 上空であちこち見ながら呟くメタリー。桃太郎が今現在、タカビー王国にいて屋内に監禁されているという事をこの亀は知らない。勿論、屋内なので上空から見ただけでは見つけられるわけが無く、本気で捜すのであれば地上に降りなければならない。しかし、この亀・・・一向に降りる気配が無い。

 「いや~それにしても今日は良い天気だなあ・・・。絶好の空中遊泳日和だよ。それにアイスキャンディーが一段と美味しくなる日。んん~、想像しただけでよだれが出ちゃうね!」

 どうやら本気で捜しているわけではないようだ。そんなメタリーにお仕置きするかのように目の前に戦闘機が物凄い勢いで飛んで来た。タカビー王国の戦闘機だ。メタリーは戦闘機の起こす風圧で吹き飛ばされた。

 「うわああああああ!!ちょ・・・ちょっとちょっとちょっと!!気を付けて運転して下さいよ!!」

 メタリーは戦闘機に向かって抗議した。すると、戦闘機はくるんとアクロバティックに向きを変えて再びメタリーに向かって飛んで来た。

 「え!?何でこっちに戻って来るの!?・・・う・・・うわああああああああ!!」

 再び風圧で吹き飛ばされるメタリー。しかし、戦闘機はまだ満足していないのか、またしてもアクロバティックに方向転換をしてメタリーに向かって飛んで来た。とんでもないサディストである。

 「ま・・・また来た・・・逃げないと・・・アクロバットに戦闘機が攻めて来るぅぅぅぅーッ!!」

 必死に戦闘機の猛攻に耐えているメタリーに対して、戦闘機の運転席では

 「何だこいつは!?正体不明の飛行物体っていうからカッコいい機体を期待していたのに・・・ただの空飛ぶ亀じゃあねえか!!・・・このまま帰るのも癪だから、アタイの華麗なテクニックを下にいる連中に見せつけながら、この亀を葬ってやるぜぇぇぇーッ!!」

 とか言いながら操作していた。パイロットの女性は、ミサイル等の兵器こそ使わなかったがスピードの乗ったアクロバット飛行によって出る風の力であれからもメタリーを散々苦しめた。逃げようにも戦闘機の方がスピードが速いので逃げられない。どうにかしてこの状況を打破したいメタリーは逆に戦闘機に突っ込む事にした。

 「イチかバチか・・・突進攻撃だぁぁぁーッ!!」

 顔と手足と尾を甲羅に引っ込め、回転しながら戦闘機に突っ込むメタリー。

 「な・・・何ィッ!?この亀突っ込んで来やがった!!」

 いかにも不意を突かれて戸惑っているようなセリフだが、テクニシャンなパイロットの操縦技術は思っていたよりも凄く、ひょいっとメタリーをあっさりと避けた。

 「へへっ・・・危ない、危ない。もうちょい反応が遅れていたら亀と心中するとこだった・・・。」

 しかし、避けたと思ったのも束の間、亀がブーメランのように方向転換をして戻って来た。しかもさっきのより若干速くなっている。これには、凄い操縦技術を持ったパイロットもびっくりした。

 「え・・・嘘・・・」

 残念ながら嘘ではない。パイロットは慌ててスピードを出そうとしたが先程のアクロバット飛行が(たた)ったのか、燃料が底つきそうだった。

 「しまった・・・そういえば燃料の残りを確認しないで出撃したんだった!!始めは国籍不明の飛行物体がどんなものかを間近で確認して報告しに帰るだけの任務だったから、そんなに燃料は要らないと思って見ようとも思わなかった!!」

 とんだマヌケである。戦闘機に限らず、車等の燃料を使う乗り物に乗るときは、きちんと残量を確認する事を心掛けておかなければならない。今回はパイロットが自身の操縦技術が凄い事にあぐらをかいて、細かいところの確認を欠いた事が原因だろう。これにより、メタリーにはまたとない撃墜チャンスが訪れた!!・・・だがしかし、メタリーはメタリーで回転スピードが速くなったことで上手い具合に操作が出来なくなっていた。自分の身体なのに。

 「うわああああああああああああ速くなり過ぎだあああああああああああ!!」

 本人にとってもスピードアップは計算外だったようで、かなり焦っている。

 「そんな・・・アタイがこんな・・・こんな亀に負けるなんて・・・」

 パイロットはパイロットで悔し涙を流しながら、ブツブツと言っている。きっと、初めての敗北だったんだろう。しかし、人は敗北を知って成長する生き物なので、この出来事を反省して精進すれば必ずや腕も心も一流なパイロットになれるだろう。・・・まあ、生きていればの話だが。一方、メタリーは最悪の出来事になるのを想像したのか、甲羅の中で冷や汗をだらだらと流しながら唾を飲み込んだ。

 「まずい・・・戦闘機はどうでもいいけど、下にいる人間にぶつかってしまったら死んでしまう・・・運よくグラウンドとかの広い場所に落ちてくれればいいんだけど・・・」

 残念な事にその願望は叶いそうもない。落下地点を推測すると、このまま行けば町のど真ん中に落ちる。

 「う・・・うわあああああああああああああああああああああ!!」

 パイロットとメタリー。二人が悲鳴を上げる中、戦闘機と甲羅はほんの少しかすっただけで互いに大きな損傷はしなかった。戦闘機の方は甲羅がかすった事でバランスを崩したものの、何とか墜落は免れて誰もいない広いグラウンドに着陸した。一方、メタリーは何とか甲羅の軌道を変えようと必死に甲羅の中でもがいていた。

 「この・・・ふんッ!!・・・ぐぬぬぬぬぬぬ~・・・」

 顔が赤くなっている事から、力一杯に踏ん張っているのが分かる。そして、踏ん張った甲斐があったのか、甲羅は人混みの多い街より少し外れた場所に落ちた。



 亀と人間が上空で争っていた時、ブラッディは牢屋のある蔵っぽい建物の裏で『血流ルーティーン』の構えを取っていた。今回は、念入りにやっているのか普段より時間がかかっている。

 「(・・・おかしい。さっきから血液が妙にざわついている・・・あの男を殺した事でツキは俺に回って来ているのに・・・だ。)」

 どうやら血液は、これからブラッディに起こるであろう災いを暗示しているみたいだ。

 「(まさか、あの男を助けに来る人物がいるのか?誰かが助けに来れば自動的に俺の計画は台無しになってしまうからなあ~・・・それでか?)」

 ブラッディが血液に語り掛けた時、急に上空から勢いよく何かが落ちて来た。・・・メタリーである。

 「な・・・何だ!?」

 ブラッディは奇跡的に無事だった。あとほんの二、三メートル前に出ていたら、とんでもない事になっていただろう。ブラッディは落ちてきた物が気になり、近くに駆け寄った。

 「おもちゃ・・・にしては、頑丈だし物騒だな。素材もプラスチックとかじゃないみたいだし。」

 掴み上げようと手を伸ばした瞬間、メタリーが顔と手足、尾を出した。

 「ふい~・・・なんとか無事に着陸出来た~。怪我人出さずに済んで良かった~。」

 「(亀・・・!?)」

 落ちてきた物が亀である事に少し驚くブラッディ。メタリーはブラッディに気付くと、話しかけて来た。

 「いやいやいや~、驚かせてしまってごめんなさい。人を捜していたら、戦闘機が絡んで来ましてね~。全く、次会ったら中の人ごとスクラップにしてやりますよ!!」

 「(人を捜している!?・・・まさか、こいつが・・・!?)」

 その言葉に反応したブラッディはメタリーに聞いた。

 「どんな奴を捜しているんだ?」

 「う~んとですね、一言で言うなら陰キャなんですよ。あ、でもただの陰キャじゃないんですよ。なんてったって、ボクがわざわざ連れて来た異世界産の陰キャなんですから。」

 『えっへん!!』とでも言うように胸を張って得意そうに言うメタリー。その言葉でブラッディは、捜しているのが監禁している陰キャだと確信した。メタリーは何も知らずにべらべらと話し始めた。

 「信じられないかもしれないけど、ボクの種族は世界と世界を移動する事が出来るんですよ。まあ、ちょっとした条件はあるんですが・・・凄いでしょ?でしょ?でしょ?」

 どや顔で語るメタリーにブラッディは心の中で、

 「(不定期で異世界人が入り込んでくるのはお前らの仕業だったのか!!つまり、最初に始末すべきはこの亀の種族だ。これは、あのお方に報告しないとな・・・写真でも撮っておくか・・・。)」

 と、言ってポケットからスマフォのような物を取り出した。そんな事とは知らないメタリーは、

 「あ、撮るの?ブイブイブーイ!!」

 とか言って決めポーズをした。そして、

 「ところで、さっきボクが言った陰キャは見なかった?」

 と、目の前にいる男が監禁した一人であるとも知らずに桃太郎の居場所を聞いた。この時、ブラッディは目の前の亀を始末しようか悩んだがここはすっとぼける事にした。

 「知らないな。少なくともここら辺にはいないって事は確かだ。」

 「そうですか・・・ではボクはとりあえず、この建物に入ってみることにします。」

 「はあ!?」

 メタリーが入ろうとしている建物の地下には桃太郎が監禁されている。さすがにこの中に入られるのはブラッディにとって、まずい事なのでどうにかして阻止しようと考えた。しかし、そんな都合良く名案が思いつく筈もなく、メタリーを引き留める事が出来なかった。メタリーは、何の迷いもなく扉を開けて中に入っていった。

 「(クソッ・・・やはり、血液のざわつきはこいつのせいか!!)」

 ブラッディは、亀の後ろについて行きながら思った。

 「う~ん・・・ここにはいないみたいですね・・・」

 メタリーは周りを見渡して、桃太郎がいない事を確認すると出て行く素振りを見せた。この瞬間、ブラッディは心の中でほっとした。

 「やっぱ貴方の言う通り、この辺にはいないみたいですね。付き合わせてしまってごめんなさい。」

 「いやいや。」

 メタリーがここにはいないと建物から出ようとした時、建物のどこからか鉄を叩いたような音が聞こえてきた。・・・桃太郎である。彼は今、イライラを発散させる為に鎖を鉄格子にぶつけている。それをやったところで壊れるわけないのだが、これはストレスを発散させる為にやっているので問題ない。

 「・・・何か聞こえてきません?」

 「さあ?」

 何の音かは察しがついたがブラッディは知らないふりをした。とにかく、メタリーをここから離したくてしょうがないのだ。しかしこの亀、意外と神経質だったりする。

 「いやいやいや、絶対聞こえましたって!!しかも下の方から・・・地下に誰かいるんじゃないですか?」

 「気のせいだよ。それとも、ここにお化けがいてポルターガイストを起こしているとでも?」

 「あ、ここを開けると下に続く階段が出てくるんじゃないですかね?」

 人の話を聞かず、マイペースに音の正体を探るメタリーにブラッディは次第に苛立ちを見せ始めた。

 「(何なんだこの亀・・・とっとと出て行ってくれよ!!)」

 「おお、やっぱり地下に続く階段が出てきた!!さあ、地下へレッツゴーゴーゴーゴーゴー!!」

 「なっ!?おい!!」

 地下へと続く階段を見つけたメタリーはそのまま下の方まで下りて行った。勿論、ブラッディも後を追った。

 「どんどん音が大きくなっていってる・・・やはり、地下に何かいますね。」

 鎖と鉄格子がぶつかる音は下に行けば行く程大きくなっていく。そんな地下牢に近づいて行っているメタリーに対し、ブラッディは隙をついて始末するような事はせず、ただじっと不気味な位に黙って『血流ルーティーン』の構えを取っていた。やがて階段を下りきると、そこには牢屋が三つ並んでいた。桃太郎が捕まっている牢屋は一番奥。階段からでは姿が見えない。しかし、さっきまで鎖と鉄格子のぶつかる音しか聞き取れなかったが、ここまで来ると桃太郎の声もはっきりと聞こえた。そして、メタリーはその声が桃太郎・・・自分の捜している陰キャだときちんと分かった。

 「あの声は・・・・・・あ~やっぱり!!ホントもう捜しましたよ~。ヨーヨーヨー!!」

 突然のメタリーの来訪に少し驚いた顔をする桃太郎。

 「ん?・・・ああ、久し振りだな。」

 「覚えてますか?ボクの事。」

 「そりゃあ、勿論。」

 自分の事を覚えている桃太郎に嬉しそうに頷くメタリー。そして、

 「お前が半ば強引にこの世界に連れてきたんだからな。そりゃあ嫌でも覚えているとも。」

 という言葉でがくっとなった。

 「いやいやいや!!ボクがこの世界に連れて来たおかげで元の世界では味わえない体験も色々出来たでしょ?そこは感謝して欲しいなあ~・・・」

 「ああ、そうだな。確かに元の世界では一生味わう事の出来ない体験だな。・・・今のこの状況とか。」

 桃太郎はわざと棘のある言い方をしたがメタリーには通用しなかったようで、

 「で?で?で?ハーレム作れましたか?いくら陰キャで女性慣れしていない貴方でも一人二人は・・・」

 メタリーが話している途中に桃太郎は、さっきと同じように繋がれた鎖で鉄格子を思いっきり叩いた。前振りも無くいきなりやられたメタリーは、

 「うわあッ!?」

 と、悲鳴を上げて後ろに飛んだ。さすがに近距離でこれをやられると誰だって驚く。

 「いきなり何するんですか!!もうもうもう!!」

 「お前がふざけた事をぬかしているから黙らせただけだ。」

 桃太郎は、鎖を持ったままブンブン振り回している。どうやら、桃太郎に付けられた鎖は意外と長かったようだ。メタリーは再び鉄格子の傍まで近づくと、桃太郎に聞いた。

 「ところで、今度は何をやらかしたんですか?しかも、タカビーで。」

 「知らねえよ。何か変な男女が俺を捕らえてここにぶち込んだんだ。理由は何か女の方がうーだぱーだ言っていたけど、ありゃあ絶対俺の事じゃない。冤罪だ。」

 その言葉にメタリーは怪しい人間を見るような顔をして桃太郎を見た。

 「本当ですかあ?貴方は一回ウマシカ王国を不法入国している男なんですよ?もしかしたら、無意識の内に何かやらかしているんじゃないですかあ~?」

 「お前な・・・・・・まあ、その件は色々あってもう済んだからいいけどよ・・・。」

 桃太郎はじろじろ見てくるメタリーに言い返そうとした。しかし、もう済んだ事をいちいち言うのも面倒臭いので言うのをやめた。そして、何かに気が付いたのか

 「あっ・・・そういやお前、どうやってここに辿り着いたんだ?」

 と、メタリーに聞いた。

 「ああ、それなら後ろにいる男の人が・・・」

 メタリーがブラッディの方へ向いた瞬間、いきなり布袋のような物を被らされ、視界が真っ暗になった。



 一方その頃、タカビー城の女王の執務室にいるカルミラにとある報告が入っていた。

 「空から人間が侵入した?・・・どういう事ですか、それは。」

 「どういうって言われましても詳しくは分かりません。ですが、王国の入り口に立っている番人からそう報告があったんですよ。『背中にジェットパックみたいなのを背負った人間が物凄い速さで飛んで来て、王国内に入って行った。』と。」

 カルミラは騎士の連絡係からその報告を受けると、すぐに命令を出した。

 「騎士団の飛行部隊を今すぐ出撃させなさい。場合によっては、撃ち落としても構いません。」

 侵入した人間の目的が何であろうと、王国民に何かしらの被害が出る前に対処しなければならない。もしその侵入者がテロリストだったら後々大変な事になるので、女王としては当たり前の考えだ。しかし、

 「それが・・・戦闘機の殆どがナンバショットとの合同演習に行っている為、今は二機しかありません。しかもその二機の内の一機は、先程メンテナンスに入ったとの情報が入りました。」

 その内の一機とは、さっきメタリーと交戦したあの戦闘機の事だろう。ちなみに中にいたパイロットは無事らしく、勝手な行動を取った事で上官に酷く怒られている。あの様子だと、飛行部隊から地方の雑用係に飛ばされそうだ。そんな状況にカルミラは頭を抱えた。

 「・・・全くタイミングの悪い・・・とりあえず、その残った一機だけでも行かせなさい。」

 「はい。分かりました!!」

 連絡係の騎士は、良い返事をして執務室を後にした。



 出撃命令を受けたパイロットは、今この国に残っている最後の戦闘機に乗って出撃した。念の為に言っておくがメタリーと交戦したパイロットと同じ人ではない。パイロットは、戦闘機を操縦しながら言った。

 「ったく、正体不明の飛行物体の次はジェットパックを装備した人間?今日は妙に空の方が忙しいわね。」

 すると、目の前にジェットパックを背負った人影が見えてきた。

 「あっ!!あれね、侵入した人間ってのは。どんな人間なのかしら。」

 そして、近づいていく内にどんな人間なのかがはっきりと分かった。

 「え・・・嘘でしょ・・・?」

 パイロットは侵入した人間に見覚えがあった。何故なら、その人間は先日この国から出て行ったカナリアだったからだ。

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