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20

作者: 0号室

気がつけば僕は21歳になっていた。


いつまでも子供の様な気がしていたのに、もうハタチを過ぎて1年が経つ。ハタチって大人なのか子供なのかよく分からない年齢だ。だって僕の心は高校生の時のままな気がしていたから。


でもよく考えると変わってしまったかもしれない。

何事も楽をする事を考えようとするし、人の幸せも素直に喜べない。


これが大人になるって事なんだろうか。

僕がハタチになって良いと思ったことなんて1つもない。煙草もお酒も美味しくない。それに煙草とお酒が美味いと感じる人は完全に心が廃れてしまった人の様な気がして、どうしてもあの2つは好きになれない。


やりたい事はない。やらなきゃいけない事は山程ある。でもやらなきゃいけない事なんて大学のレポートとか課題くらいで正直どうでもいいものばかり。夢を叶えるためのやらなきゃいけない事だったら、きっと僕は頑張れるだろう。しかし大学のレポートや課題をやった所で、僕のやりたい事は見つからないだろう。


このまま僕はどこへ向かうのか、何のために生きるのか、不安しかない。不安は焦りに変わる。ならまだ良いが、不思議と焦りはない。僕の感情はそのくらいには麻痺してしまっている。やりたくないことは山程あるけど、やりたい事はない。


こんな僕だけど、小説を読んでいる時と文章を綴っている時だけは、感情の麻痺が少し解ける。


用済みのこの世界は、僕の目にはもう綺麗に映ることはないだろうな。


それでも僕は前に進む。

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